Google Search Consoleの始め方|設定ガイド

Google Search Consoleの始め方|設定ガイド

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

Google Search Console(サーチコンソール、以下GSC)は、Googleが無料で提供するWebサイトの検索パフォーマンス分析ツールです。自社サイトが「どのキーワードで検索されているか」「何回表示されてクリックされたか」「インデックスに問題がないか」を把握でき、ホームページ改善の最初のステップとして必須のツールです。にもかかわらず、中小企業サイトの約72%がGSCを導入していません(当社調査)。この記事では、IT知識がなくても30分で完了するGSCの登録・設定方法をステップバイステップで解説します。

この記事でわかること

GSCとは何か(30秒で理解) / 登録から設定完了までの4ステップ / 最初に確認すべき3つのレポート / よくあるエラーと対処法 / GSCデータを使った改善アクション / Google Analyticsとの違い

GSCとは何か——30秒で理解

GSCは「自社サイトがGoogle検索でどう見えているか」を教えてくれるツールです。具体的には以下の3つがわかります。

🔍

検索パフォーマンス

どのキーワードで何回表示され、何回クリックされたか

📋

インデックス状況

Googleに認識されているページ数、エラーの有無

問題の検出

モバイル対応、セキュリティ、ペナルティの有無

Google Analyticsが「サイトに来た後のユーザーの行動」を分析するのに対し、GSCは「サイトに来る前の検索段階」を分析します。両方を導入するのが理想ですが、まずGSCだけでも導入すれば、自社サイトの検索での現状が一目でわかります。

登録から設定完了までの4ステップ

1

Googleアカウントでログイン

search.google.com/search-console/ にアクセスし、Googleアカウント(Gmail)でログインします。会社のGmailがない場合は新規作成してください(無料・5分で完了)。社長や担当者個人のGmailでも構いませんが、会社用のGmailを作成しておくと退職時の引き継ぎが楽です。

2

プロパティの追加(サイトの登録)

「プロパティを追加」ボタンをクリックし、「URLプレフィックス」を選択して自社サイトのURLを入力します(例:https://example.co.jp)。「ドメイン」方式はDNS設定が必要で初心者には難しいため、「URLプレフィックス」を推奨します。httpsとhttpの両方がある場合は、httpsのURLで登録してください。

3

所有権の確認

「あなたがこのサイトの管理者である」ことをGoogleに証明する手順です。最も簡単な方法は「HTMLファイルのアップロード」です。GSCが生成するHTMLファイルをダウンロードし、サイトのルートディレクトリ(トップページと同じ場所)にFTPでアップロードするだけです。FTPがわからない場合は、レンタルサーバーの管理画面のファイルマネージャーからアップロードできます。WordPressを使っている場合は、Site Kit by Googleプラグインをインストールすると、ワンクリックで所有権確認が完了します。

4

サイトマップの送信

GSCの左メニュー「サイトマップ」をクリックし、サイトマップのURLを入力して「送信」を押します。WordPressの場合、サイトマップのURLは通常 https://自社ドメイン/sitemap.xml です(AIOSEOやYoast SEOプラグインが自動生成)。サイトマップを送信すると、Googleが効率的にサイト内のすべてのページを発見・インデックスできるようになります。

以上で設定完了です。データが蓄積されるまで2〜3日かかるため、設定後すぐにはレポートが表示されません。数日後に改めてログインしてデータを確認してください。

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最初に確認すべき3つのレポート

レポート1:検索パフォーマンス

GSCの最も重要なレポートです。左メニューの「検索パフォーマンス」をクリックすると、過去3ヶ月間(デフォルト)の以下のデータが表示されます。

指標 意味 改善アクション
表示回数 検索結果にサイトが表示された回数 少ない場合 → コンテンツ不足。SEO記事を追加
クリック数 検索結果から実際にクリックされた回数 少ない場合 → タイトル・ディスクリプションの改善
CTR(クリック率) 表示回数に対するクリックの割合 3%未満は改善余地あり。魅力的なタイトルに変更
掲載順位 検索結果での平均掲載位置 10位以内が目標。11〜20位のキーワードは改善で上位狙い

「クエリ」タブをクリックすると、どのキーワードで検索された際に自社サイトが表示されているかの一覧が表示されます。ここに「自社のサービスに関連するキーワード」が含まれていなければ、そのキーワードに対応したコンテンツが不足しています。逆に、表示回数が多いのにクリック数が少ないキーワードがあれば、そのページのタイトルやメタディスクリプションを改善することでクリック数を増やせます。

レポート2:ページのインデックス登録

左メニューの「ページ」をクリックすると、Googleにインデックスされている(登録されている)ページ数と、インデックスされていないページ数が表示されます。「インデックスに登録されなかった理由」も表示されるため、「noindexタグにより除外」「robots.txtによりブロック」等のエラーがあれば対処してください。検索に出ない原因と対処法で詳しく解説しています。

レポート3:モバイルユーザビリティ

左メニューの「モバイルユーザビリティ」をクリックすると、スマホ対応に問題があるページが一覧表示されます。「テキストが小さすぎて読めません」「クリック可能な要素同士が近すぎます」等のエラーが表示されている場合は、スマホ対応の改善が必要です。

GSCデータを使った具体的な改善アクション

データに基づく3つの改善パターン

パターン1

表示回数が多いのにクリック数が少ない

→ タイトルとメタディスクリプションが魅力的でない。「○○の方法|初心者でも5分で完了」のように、具体的なメリットを含むタイトルに変更する。CTRが2倍になれば、アクセスも2倍になる。

パターン2

掲載順位が11〜20位のキーワードがある

→ もう少しで1ページ目に入れる「惜しいキーワード」。該当ページのコンテンツを充実させる(文字数増加、FAQ追加、画像追加)ことで10位以内に押し上げられる可能性が高い。

パターン3

想定していないキーワードで表示されている

→ ユーザーのニーズと自社コンテンツの意外な接点を発見できる。そのキーワードに特化した新しい記事を作成すれば、新たな流入源になる。

Google AnalyticsとGSCの違い

比較項目 Google Search Console Google Analytics (GA4)
主な分析対象 検索段階(サイトに来る前) サイト内の行動(来た後)
わかること 検索キーワード、表示回数、CTR、順位 訪問者数、滞在時間、離脱率、CV数
導入の難易度 簡単(所有権確認のみ) やや複雑(トラッキングコード設置)
費用 完全無料 完全無料
まず導入すべきは ✅ まずこちら GSCの後に導入

両方を導入するのが理想ですが、まずGSCだけでも導入してください。GSCのデータがあれば「自社サイトが検索でどう見えているか」「何を改善すればアクセスが増えるか」が具体的にわかります。GA4は操作が複雑なため、GSCに慣れてから導入しても遅くありません。

よくあるエラーと対処法

エラー表示 原因 対処法
所有権を確認できません HTMLファイルが正しい場所にアップロードされていない ルートディレクトリ(public_html直下)にアップロードされているか確認
サイトマップを読み取れませんでした サイトマップのURLが間違っている、またはサイトマップが存在しない ブラウザで直接 sitemap.xml のURLを開いて確認。SEOプラグインでサイトマップを有効化
noindexタグにより除外 WordPressの「検索エンジンの表示」設定がONになっている WordPress管理画面→設定→表示設定→「検索エンジンがサイトをインデックスしないようにする」のチェックを外す
データがまったく表示されない 登録直後でデータが蓄積されていない 登録後2〜3日待ってから再確認。サイトマップの送信も忘れずに

よくある質問

GSCは本当に無料ですか

はい、完全無料です。Googleアカウント(Gmail)さえあれば誰でも利用できます。有料プランや課金要素は一切ありません。

GSCを導入するとSEO順位が上がりますか

GSCの導入自体で順位が上がることはありません。ただし、GSCのデータを分析することで「何を改善すべきか」が具体的にわかるため、データに基づいた改善を行うことで結果的に順位が上がります。中小企業のSEO対策ガイドも参考にしてください。

複数のサイトを1つのGSCアカウントで管理できますか

はい。1つのGoogleアカウントで複数のサイト(プロパティ)を管理できます。本社サイト・採用サイト・ECサイト等を1つのアカウントで一元管理可能です。

社内の他のメンバーにもGSCのアクセス権を付与できますか

はい。GSCの「設定」→「ユーザーと権限」からメンバーのGmailアドレスを追加できます。権限は「所有者」「フル」「制限付き」の3段階があり、閲覧のみの権限も設定可能です。

GSCのデータはどのくらいの期間保存されますか

検索パフォーマンスのデータは過去16ヶ月分が保存されます。それ以前のデータは自動的に消えるため、定期的にデータをエクスポート(CSVダウンロード)しておくことを推奨します。月1回のエクスポートを習慣化してください。

GSCとGEO対策はどう関連しますか

GSCはGoogle検索での表示状況を分析するツールであり、AI検索(ChatGPT・Gemini等)での引用状況は把握できません。AI検索での引用を増やすにはGEO対策が必要であり、GSCのデータとGEO対策を組み合わせることで、Google検索とAI検索の両方からの集客を最大化できます。

まとめ

Google Search Consoleは無料で使える最強のSEO分析ツールです。登録は30分で完了し、2〜3日後にはデータの確認が可能になります。まず検索パフォーマンスレポートで「どのキーワードで表示されているか」を確認し、表示回数が多いのにクリックが少ないページのタイトルを改善するところから始めてください。GSCのデータに基づいた改善は、感覚に頼った改善よりも確実に成果が出ます。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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