スマホ対応していないサイトが失っている売上

スマホ対応していないサイトが失っている売上

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

スマホ対応していないサイトとは、スマートフォンで閲覧した際にPC用のレイアウトがそのまま表示され、文字が小さい・ボタンが押しにくい・横スクロールが必要な状態のサイトを指します。2024年時点で日本のWebトラフィックの約75%がスマートフォン経由です(StatCounter)。つまり、スマホ対応していないサイトは全訪問者の4分の3に悪い体験を提供していることになります。

この記事でわかること

スマホ未対応が売上に与える4つの影響 / Googleモバイルファーストインデックスの仕組み / スマホ対応の確認方法 / 対応方法3パターンと費用 / 業種別のスマホ経由率データ

スマホ未対応が売上に与える4つの影響

影響1:訪問者の61%が即座に離脱

Googleの調査によると、モバイルで使いにくいサイトに到達したユーザーの61%がすぐに別のサイトに移動します。これは競合サイトへの直接的な顧客流出です。特に検索結果からの流入では、ユーザーは数秒で判断を下すため、最初の表示でスマホに最適化されていなければ即離脱されます。

影響2:Google検索順位が下がる

Googleは2021年からモバイルファーストインデックスを全サイトに完全適用しています。これは「Googleがサイトを評価する際に、PC版ではなくモバイル版の内容を基準にする」という仕組みです。スマホ対応していないサイトは、PCで表示しても検索順位が低くなります。モバイルフレンドリーテストでエラーが出るサイトの平均順位は、合格サイトと比較して約5〜10位低いとされています。

影響3:コンバージョン率が大幅に低下

BtoC業界では、スマホ対応サイトのコンバージョン率は平均2.5%に対し、未対応サイトは0.6%と4倍以上の差があります(Statista 2024年)。問い合わせフォームのボタンが小さい、入力欄が見えにくい、ページ遷移が遅いといった問題が積み重なり、購入・問い合わせに至る前にユーザーが離脱します。

影響4:AI検索での評価にも影響

GoogleのAI Overview(検索結果上部のAI回答)は、モバイルフレンドリーなサイトを情報源として優先的に引用する傾向があります。当社のGEO対策データでは、FCP(First Contentful Paint)が0.4秒未満のサイトのAI引用数は平均6.7回、1.13秒超のサイトは2.1回と3倍以上の差がありました。スマホ対応はSEOだけでなくAI検索対策にも直結します。

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業種別:スマホ経由のアクセス比率

業種 スマホ比率 未対応時の影響
飲食・カフェ 85〜90% 「今すぐ行ける店」を探す外出先ユーザーが大半。未対応は致命的
美容・エステ 80〜85% 予約フォームのスマホ対応が直接的に売上を左右
不動産 70〜80% 物件写真の表示品質がスマホで劣化すると内見率が低下
士業・コンサル 60〜70% 専門記事のスマホ可読性が信頼性評価に影響
製造業(BtoB) 40〜55% 比率は低めだが、展示会後のスマホ検索が増加傾向

自社サイトのスマホ対応を確認する方法

3つの確認方法

方法1(最も簡単):自分のスマートフォンで自社サイトを開く。文字が小さい、横にスクロールする、ボタンが押しにくいなら未対応です。

方法2(Google公式ツール):Googleの「モバイルフレンドリーテスト」にURLを入力。「このページはモバイルフレンドリーです」と表示されれば合格です。

方法3(詳細分析):PageSpeed InsightsにURLを入力し、モバイルのスコアを確認。50点未満は改善が必要、70点以上が合格ラインです。

スマホ対応の3パターンと費用

A. WordPressテーマ変更

現在のテーマをレスポンシブ対応のテーマに変更

費用:5〜15万円

B. CSS改修

既存デザインを維持したままCSSでスマホ対応を追加

費用:10〜30万円

C. フルリニューアル

デザインからすべて作り直し

費用:30〜100万円

サイトが5年以上前のものであればフルリニューアル(C)が現実的です。3〜5年であればテーマ変更(A)かCSS改修(B)で対応でき、費用は大幅に抑えられます。費用相場の詳細はホームページ制作が安い会社おすすめを参照してください。

スマホ対応の成功事例

事例:横浜の不動産会社

Before:PC用サイトのみ。スマホではピンチイン(指で拡大)しないと物件情報が読めない状態。月間スマホ訪問者500人のうち、問い合わせに至るのは1件。CV率0.2%。

施策:WordPressテーマをSWELLに変更(費用15万円)。物件一覧のカード型レイアウト、ワンタップで電話発信できるボタン、スマホ最適化された問い合わせフォームを実装。

After:3ヶ月後にスマホ訪問者が500→800人に増加(Googleのモバイルフレンドリー評価改善による検索順位上昇)。問い合わせ率が0.2%→1.5%に改善。月間問い合わせ1件→12件。

スマホ対応で見落としがちなポイント

見落としがちなポイント 具体的な問題 対策
電話番号のタップ発信 電話番号が画像やテキストで、タップしても発信できない tel:リンクを設定。ヘッダーに固定電話ボタンを設置
フォームの入力しやすさ 入力欄が小さい、キーボードタイプが不適切 入力欄の高さ44px以上、type属性で適切なキーボードを表示
画像のサイズ PC用の大きな画像がそのまま読み込まれ表示が遅い WebP形式に変換、srcset属性でデバイス別の画像を提供
ナビゲーション PCのメニューがスマホでは画面に収まらない ハンバーガーメニュー(三本線アイコン)に切り替え
動画の自動再生 PC用の背景動画がスマホの通信量を圧迫 スマホではサムネイル画像に差し替え、タップで再生

Core Web Vitals:Googleが測定するスマホの指標

Googleはスマホでのユーザー体験を3つの指標で定量的に測定しています。

LCP

最大コンテンツの表示速度

2.5秒以内が合格

INP

操作への応答速度

200ms以内が合格

CLS

レイアウトのずれ

0.1以下が合格

これらの数値はPageSpeed Insights(無料)で簡単に確認できます。3指標すべてが合格ラインを満たしていれば、Googleのモバイル評価で問題はありません。1つでも不合格の場合は、表示速度の改善が検索順位の改善に直結します。

スマホ対応は「投資」として回収可能か

スマホ対応の費用対効果を具体的に計算してみましょう。テーマ変更(15万円)で対応した場合の回収シミュレーションです。

前提条件:月間スマホ訪問者500人 / 現在のCV率0.2% / スマホ対応後のCV率1.5%(業界平均)/ 顧客単価30万円

Before:500人 × 0.2% = 月間1件 × 30万円 = 月商30万円

After:500人 × 1.5% = 月間7.5件 × 30万円 = 月商225万円

投資回収:15万円の投資が1ヶ月以内に回収できる計算です。検索順位の改善で訪問者自体も増えるため、実際のROIはこの試算以上になるケースがほとんどです。

当社の支援実績でも、スマホ対応の費用対効果は全施策の中で最も高いカテゴリに位置しています。SEO対策やGEO対策の効果を最大化するためにも、スマホ対応は前提条件として最優先で対応すべき施策です。

よくある質問

レスポンシブデザインとスマホ専用サイトの違いは何ですか

レスポンシブデザインは1つのHTMLでPC・タブレット・スマホすべてに対応します。スマホ専用サイト(m.example.com)は別URLでスマホ用ページを用意する方式です。2026年現在はレスポンシブデザインが主流であり、Googleもレスポンシブを推奨しています。管理が一元化でき、SEO的にも有利です。

WordPressで使えるスマホ対応テーマはどれがおすすめですか

日本語対応で人気の高いテーマはSWELL(有料・17,600円)、Cocoon(無料)、Lightning(無料・有料版あり)です。いずれもレスポンシブ対応済みで、テーマを変更するだけでスマホ対応が完了します。

スマホ対応した直後にGoogleの順位は上がりますか

即座に大幅な順位上昇は起こりませんが、Googleのクローラーがモバイル版を再評価するまで通常2〜4週間、その後段階的に順位改善が見られるケースが多いです。

費用をかけずにスマホ対応する方法はありますか

WordPressを使用している場合、無料テーマ(Cocoon等)に変更するだけでスマホ対応が完了します。テーマ変更自体は無料ですが、カスタマイズやコンテンツの移行に時間がかかるため、制作会社に依頼する場合は5〜15万円程度が相場です。

AMPページは今でも必要ですか

いいえ。AMP(Accelerated Mobile Pages)はGoogleが推進していたモバイル高速表示技術ですが、2021年にAMPが検索ランキングの要件から外されました。2026年現在はレスポンシブデザイン+Core Web Vitals最適化が標準的なアプローチです。

まとめ

スマホ対応していないサイトは、全訪問者の75%に悪い体験を提供し、61%を即座に離脱させ、コンバージョン率を4分の1以下に低下させています。Googleのモバイルファーストインデックスにより検索順位にも直接影響するため、スマホ対応は「デザインの問題」ではなく「売上の問題」です。WordPressテーマの変更であれば5〜15万円で対応可能です。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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