Wix・Jimdo・Canva・Bolt・v0——2026年、AIでホームページを「作ること」は本当に簡単になりました。質問に答えるだけで、数分でそれらしいサイトが出来上がります。
しかし、8年間で200サイト以上のWebマーケティングを支援してきた立場から断言します。「作れる」と「集客できる」は全く別の話です。AIツールで自作したサイトの9割以上は、公開後に問い合わせゼロのまま放置されています。
この記事では、「自分でAIで作ろう」と考えている方が必ず直面する7つの現実と、それぞれの判断基準をお伝えします。読み終わった後に、自作すべきか・プロに頼むべきかの判断が明確になるはずです。
この記事の結論
「名刺代わりの情報掲載」なら自作で十分。「検索やAI検索から問い合わせを獲得したい」なら、マーケティング設計のプロに頼むべき。その理由を以下で具体的に説明します。
現実1:AIが作るのは「見た目」だけ——SEOの設計図は入っていない
要点
Wix AIビルダーやJimdoで作ったサイトは見た目はプロ級。しかし「どのキーワードで検索されるか」「見出し構造をどう設計するか」「メタ情報をどう書くか」は全て手動設計が必要です。これができなければ、Googleに「何のサイトかわからない」と判断され、検索結果に表示されません。
当社が過去に診断した自作サイト30件以上のうち、適切なキーワード設計がされていたのは2件のみでした。残りの28件は以下の状態です。
titleタグが社名だけ——「株式会社○○」としか書かれておらず、業種名が含まれていない。「横浜 リフォーム」で検索してもヒットしない
H1/H2/H3の階層構造がデタラメ——AIが見た目重視で見出しタグを使うため、SEO的に意味のない構造になっている
meta descriptionが空欄——検索結果に表示される説明文が設定されておらず、Googleが本文から自動抜粋した意味不明な文章が表示
Googleサーチコンソール未設定——そもそもアクセス状況を把握する手段がなく、改善のしようがない
これらは「SEOの基本中の基本」ですが、マーケティングの知識がなければ気づくことすらできません。AIツールのマニュアルにも書いてありません。
現実2:2026年は「Google検索」だけでなく「AI検索」にも対応が必要
ここが2024年以前とは決定的に違うポイントです。
2026年現在、AI検索の利用率は8か月で3.5倍に急増し、Google検索の60%以上のクエリでAI Overview(AIによる回答)が表示されています。つまり、GoogleでもAIが回答する時代です。
AI検索であなたのサイトが引用されるには、以下の技術的な実装が必要です。
RAGO(RAG Optimization)の記事で解説していますが、AI検索は「HTMLを分割して食べやすいかどうか」でコンテンツを選びます。AIツールが生成するdivだらけのHTMLは、AIにとって「ノイズの塊」です。
現実3:「簡単に作れる」=「ライバルも簡単に作れる」=差別化ゼロ
Wixの有料ユーザーは全世界で2億人以上。同じテンプレート・同じAI生成のテキスト・同じレイアウト——あなたのサイトは、数百万の類似サイトの中に埋もれます。
実際に当社がGEO対策で支援しているクライアント企業から「競合と全く同じデザインのサイトが3社もあった」という報告を受けたことがあります。同じ業種・同じ地域で同じテンプレートを使えば、当然こうなります。
差別化できるのはデザインではなく、「コンテンツの独自性」「検索で勝てる設計」「AIに引用される構造」——つまり、マーケティングの設計力です。
現実4:セキュリティ事故は「知らなかった」では済まない
AIが生成したコードには脆弱性が潜んでいることがあります。特に問い合わせフォーム周りは要注意です。
⚠ 実際にあったケース
バイブコーディングで自作したサイトのフォームにCSRF対策が施されておらず、スパム送信の踏み台にされていた事例があります。サイトオーナーはGoogleから「このサイトは危険です」と警告を受け、検索結果から一時的に除外されました。バイブコーディングの失敗事例でも詳しく解説しています。
現実5:「作った後」が本当の勝負——自作サイトの8割は放置される
ホームページは公開がスタート地点です。公開後にアクセス解析を見て改善し、ブログ記事を追加し、検索順位をモニタリングし、CTAの位置を調整する——この「運用」が成果を分けます。
しかし自作サイトの場合、「作ること」自体に膨大な時間と労力を使い果たしてしまい、運用まで手が回らないケースが大半です。当社の調査では、自作サイトの約8割が公開後3か月以内に更新が止まっています。
現実6:「無料」の本当のコスト=機会損失
自作サイトの最大のコストは、ツールの月額料金ではありません。検索やAI検索から来るはずだった見込み客を、毎月逃し続ける「機会損失」です。
0件/月
SEO対策なしの自作サイト
検索からの問い合わせ
5〜15件/月
SEO/GEO対策済みサイト
検索からの問い合わせ(目安)
月5件の問い合わせを逃している場合、1件の成約単価が10万円なら年間600万円の機会損失。サイト制作費が10万〜200万円だとしても、ROIは数倍〜数十倍です。
現実7:「後からプロに頼む」は結局コストが高くつく
「まず自分で作って、うまくいかなかったらプロに頼もう」——この判断は合理的に見えますが、実際には以下の追加コストが発生します。
自作サイトの構造が引き継げない:Wix/Jimdoからの移行は実質「作り直し」。自作に費やした時間が無駄になる
自作期間中の機会損失:3〜6か月の自作期間中、検索からの問い合わせはゼロのまま
SEO評価のリセット:ドメイン変更やURL構造の変更でGoogleの評価がリセットされ、ゼロからやり直しになるリスク
判断基準:自作でOKなケース vs プロに頼むべきケース
当社の場合:マーケターが設計し、AIも活用し、人がレビューする
当社(株式会社仁頼)のWeb制作は、「自作」と「従来の制作会社」の良いとこ取りです。
マーケターが最上流から入る:8年以上のSEO/GEO経験をもとに、「どのキーワードで勝つか」「どう問い合わせにつなげるか」を設計段階で決める
デザイナーが形にする:プロのデザイナーがラフ案を制作。テンプレート感のない、御社だけのオリジナルデザイン
AIも活用して効率化:コーディング工程でバイブコーディングを活用し、スピードとコストを最適化
代表が直接対応:伝言ゲームなし。原則当日レスポンス。「担当者に確認します」がない
よくある質問
WixやJimdoで作ったサイトでもSEO対策はできますか
基本的なメタ情報の設定は可能ですが、構造化データの自由な実装やページ速度の最適化には制限があります。また、Wix/Jimdoのサーバーは共有環境のため、表示速度が遅くなりがちです。集客を目的とするなら、WordPressなどCMSの自由度が高いプラットフォームのほうが有利です。
自作で始めてから途中でプロに切り替えることはできますか
できますが、自作サイトの構造をそのまま引き継げないケースが多く、結果的に作り直しになることが大半です。特にWix・Jimdoは独自プラットフォームのため、コンテンツの移行に手間がかかります。「最初からプロに頼んだほうがトータルコストが安かった」という声は非常に多いです。
AIツールで作ったサイトをプロにレビューだけしてもらうことはできますか
可能です。当社では、既存サイトのSEO/GEO診断を無料ヒアリングの中で実施しています。「今のサイトを活かせるか、作り直すべきか」の判断材料をお伝えしますので、お気軽にご相談ください。
費用はどのくらいかかりますか
LP制作10万円〜30万円、コーポレートサイト10万円〜200万円が参考価格帯です。ページ数・機能要件・デザインの範囲により変動します。Webサイト制作サービスの詳細をご確認ください。
まとめ——「作る」のは手段、「成果を出す」のが目的
AIツールの進化で「ホームページを作ること」のハードルは限りなくゼロに近づきました。しかし、ビジネスの目的は「作ること」ではなく「そのサイトから売上を作ること」です。
SEO対策・GEO対策(AI検索最適化)・CV導線設計・セキュリティ・公開後の運用——これらをAIツールだけでカバーすることは、2026年現在まだ不可能です。「作れる」と「集客できる」の間にある溝を、マーケティングの設計力で埋めること。それがプロに依頼する本当の価値です。
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