Claudeで議事録を自動作成する方法

Claudeで議事録を自動作成する方法

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

「会議後の議事録作成に毎回30分以上かかる」「要点を整理しているうちに記憶があいまいになる」——こうした悩みはClaudeで解決できます。Claudeは20万トークン(日本語で約10万字)の長文を一度に処理できるため、数時間の会議の文字起こしテキストをそのまま丸ごと渡しても、正確に構造化された議事録を返してくれます。本記事では、文字起こしデータの準備方法、Claudeに渡す具体的なプロンプト、品質を上げるテクニック、そして定期会議での運用パターンまで、議事録作成の全工程を実践的に解説します。

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💡 この記事のポイント

「会議後の議事録作成に毎回30分以上かかる」「要点を整理しているうちに記憶があいまいになる」——こうした悩みはClaudeで解決できます。Claudeは20万トークン(日本語で約10万字)の長文を一度に処理できるため、数時間の会議の文字起こしテキストをそのまま丸ごと渡しても、正確に構造化された議事録を返してくれます。本記事では、文字起こしデータの準備方法、Claudeに渡す具体的なプロンプト…

Claudeで議事録を作る全体フロー——3ステップで完成

要点

議事録作成の全体フローは「①録音テキストを貼り付け→②フォーマット指定のプロンプトで変換→③人間がチェック・修正」の3ステップ。所要時間は従来の1/3以下になります。

ステップ1:会議音声を文字起こしする

Claudeは2026年4月時点で音声ファイルの直接入力に対応していないため、まず会議の音声をテキスト化する必要があります。方法は主に3つです。1つ目はZoom・Google Meet・Teamsの録画機能を使い、MP4またはMP3として保存したうえで文字起こしサービスにかける方法。2つ目はNotta・Otter.ai・CLOVAノートといった自動文字起こしサービスに会議URLを接続し、リアルタイムで書き起こす方法。3つ目はOpenAI Whisperなどのオープンソースモデルをローカルで動かす方法で、社外秘の会議内容を外部サービスに送りたくない場合に適しています。

手書きのメモしかない場合は、スマホで写真を撮影しClaudeアプリにアップロードすれば、OCR(画像からの文字認識)で読み取ったうえで整理してくれます。ホワイトボードに書いた内容をそのまま議事録に組み込むこともできるため、対面会議でも活用しやすい方法です。

ステップ2:文字起こしテキストをClaudeに投入する

テキストの準備ができたら、Claudeに議事録作成を指示します。ポイントは「会議のメタ情報」と「出力フォーマット」を明確に伝えることです。以下は実務で使えるプロンプト例です。

「以下の会議の文字起こしから議事録を作成してください。【会議情報】会議名:○○定例会議、日時:○月○日 14:00〜15:30、参加者:田中(営業部長)、山田(マーケ課長)、佐藤(開発リーダー)、鈴木(CS担当)。【出力形式】1. 会議の目的と概要(3〜4行で簡潔に)。2. 決定事項(箇条書き、各項目に背景理由を1行添える)。3. アクションアイテム(担当者・期限・具体的なタスク内容を表形式で)。4. 継続検討事項(結論が出なかった論点と次回までに整理すべき情報)。5. 次回会議の予定。【注意事項】懸念点や反対意見は省略せず、発言者名付きで記録してください。(ここに文字起こしテキストを貼り付け)」

このプロンプトのポイントは3つあります。第一に、参加者の名前と役職を伝えることで、文字起こしで「話者A」「話者B」になっている発言を正しく帰属させる精度が上がります。第二に、出力形式を番号付きで指定することでClaudeの出力が安定します。第三に、「懸念点や反対意見は省略せず」と明示することで、要約の過程で重要なニュアンスが削られるのを防ぎます。

ステップ3:出力を確認し修正する

Claudeは1回の出力で8〜9割の精度の議事録を返しますが、固有名詞の誤りや文脈の取り違えが稀にあります。確認ポイントは、決定事項が実際の議論と一致しているか、アクションアイテムの担当者と期限が正しいか、省略されてしまった重要な発言がないかの3点です。修正は同じチャット内で「決定事項の2番目をもう少し具体的に書いて」「アクションアイテムに鈴木さんの○○タスクが抜けているので追加して」のように自然言語で指示するだけで反映されます。通常、2〜3回のやりとりで実用品質の議事録が完成します。

会議タイプ別:すぐ使えるプロンプトテンプレート

週次定例会議向けテンプレート

「以下の週次定例会議の文字起こしから議事録を作成してください。前回の議事録も添付しています。前回のアクションアイテムの進捗状況を冒頭にまとめ、未完了のタスクは理由と新しい期限を記載してください。(前回議事録+今回の文字起こしを貼り付け)」——このテンプレートは、前回からの連続性を議事録に自動で反映させるのがポイントです。Projects機能に過去の議事録を蓄積しておけば、毎回貼り付ける手間も省けます。

ブレスト・企画会議向けテンプレート

「以下のブレインストーミング会議の文字起こしから、出たアイデアを整理してください。【出力形式】1. 提案されたアイデア一覧(提案者名・概要・メリット・懸念点を表形式で)。2. 参加者の反応が良かったアイデアTOP3(理由付き)。3. 次のステップ(誰が何を調査・検証するか)。アイデアは漏れなく拾い、批判的な意見も記録してください。」——ブレスト系の会議では「アイデアの網羅性」が重要なため、明示的に「漏れなく」と指示しています。

クライアント向け報告会議テンプレート

「以下のクライアント報告会議の文字起こしから議事録を作成してください。議事録はクライアントに送付するため、敬語で記載してください。【出力形式】1. 報告事項の概要。2. クライアントからの質問・要望とそれに対する回答(表形式で)。3. 合意事項。4. 次回までの対応事項(当社側・クライアント側それぞれ)。5. 次回打ち合わせ予定。」——社外向けは敬語レベルの指定が重要です。Claudeは日本語の敬語処理が非常に正確なため、そのまま送付できる品質の議事録が出力されます。

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議事録の品質を上げる7つのテクニック

要点

品質向上で最もインパクトが大きいのは「発言者名の指定」と「決定事項・TODO・未決事項の分離出力」の2つ。これだけで議事録の実用性が劇的に変わります。

テクニック1:参加者リストと役職を事前に伝える

文字起こしサービスの出力は、発言者が「スピーカー1」「不明」となっていることが多くあります。プロンプトの冒頭で参加者の名前・役職・担当領域を伝えると、Claudeが発言内容から話者を推定する精度が大幅に上がります。「田中(営業部長・東日本エリア担当)」のように担当領域まで伝えると、「東日本の数字が…」という発言を田中部長に正しく帰属させやすくなります。

テクニック2:前回の議事録をProjectsに登録しておく

Projects機能に前回の議事録を登録しておくと、前回からの進捗が自動的に反映されます。「前回の決定事項○○について、今回△△と進展があった」のような文脈のある議事録になり、読み手が経緯を追いやすくなります。定期会議であれば過去3〜5回分の議事録をProjectsに入れておくのが理想的です。

テクニック3:未決事項を明示的に抽出させる

「結論が出なかった論点も別セクションで記載してください。各未決事項について、論点の概要・対立している意見・次回までに必要な情報を記載してください」と指示すると、次の会議で必ず議論すべきポイントが明確になります。この指示がないと、Claudeは結論の出た事項だけを優先的にまとめ、未決事項が薄くなりがちです。

テクニック4:発言のニュアンスを維持させる

Claudeは要約が得意な反面、反対意見や慎重な意見を丸めてしまうことがあります。「参加者の発言を過度に要約せず、特に懸念点や反対意見は原発言のニュアンスを残してください」と付け加えることで、議事録の正確性と公正性が向上します。後から「あのときそんな話はしていない」というトラブルを防ぐうえでも重要なテクニックです。

テクニック5:フォーマットをテンプレート化してProjectsに保存する

毎回同じプロンプトを手打ちするのは非効率です。ProjectsのCustom Instructionsに出力フォーマットを登録しておけば、文字起こしテキストを貼り付けるだけで毎回同じ形式の議事録が出力されます。プロンプト集40選にも議事録用テンプレートを掲載していますので、そちらをベースにカスタマイズするのもおすすめです。

テクニック6:数値データは表形式で出力させる

売上報告や予算会議など数値が多い会議では、「数値データはすべて表形式(Markdown表)で整理してください」と指示すると見やすさが大幅に向上します。「前月比・前年比も計算して列に追加してください」と付け加えれば、Claudeが自動で比較数値を算出してくれます。

テクニック7:議事録の要約版も同時に作らせる

詳細な議事録とは別に、経営層やプロジェクトに直接関わらないメンバー向けの要約版を同時に作成させると便利です。「上記の議事録を3〜5行のエグゼクティブサマリーにまとめてください。決定事項とアクションアイテムのみ含めてください」と追加で指示するだけで、Slackやメールで共有しやすい短縮版が得られます。

定期会議での運用パターン——Projectsで議事録を蓄積する

週次の定例会議など繰り返し開催される会議では、Projects機能を活用した運用が最も効率的です。具体的な手順は以下のとおりです。

まず「週次営業定例」「月次全体会議」のようにProjects内にプロジェクトを作成します。次にCustom Instructionsに議事録のフォーマットテンプレートと、議事録作成のルール(敬語レベル、省略しない情報など)を登録します。会議後は新しいチャットを開いて文字起こしテキストを貼り付けるだけ。Claudeが過去の議事録のコンテキストを保持しているため、「先週の懸案事項○○の進捗はどうなったか」「先月から続いている課題Aへの対策は」のような会議の連続性を踏まえた議事録が自動生成されます。

この運用を2〜3ヶ月続けると、「過去の会議で○○について議論した回を探して」のような検索的な使い方もできるようになります。紙やExcelで管理している議事録を、Claudeに集約することで検索性が飛躍的に向上するのも大きなメリットです。

議事録作成でやりがちな失敗と対策

失敗1:文字起こしテキストだけ渡して会議情報を伝えない

会議名・日時・参加者を省略すると、Claudeは文脈を推定しながら議事録を作るため、発言者の帰属や議題の分類が不正確になります。面倒でも、最低限「会議名・日時・参加者(役職付き)」の3点はプロンプトに含めてください。

失敗2:長すぎる文字起こしを一度に渡す

3時間を超える会議では文字起こしが5万字以上になることがあります。Claudeの無料版ではトークン消費が大きくなり制限にかかりやすいため、会議を議題ごとに分割して渡すほうが効率的です。「前半(議題1〜3)」「後半(議題4〜6)」のように2回に分け、最後に「前半と後半の議事録を統合して1つの議事録にしてください」と指示するのがおすすめです。

失敗3:出力をそのまま共有してしまう

Claudeの出力は高品質ですが、固有名詞の誤変換(「佐藤」と「砂糖」など文字起こし由来のエラー)や文脈の取り違えが稀にあります。必ず目視で確認してから共有してください。特にアクションアイテムの担当者と期限は必ずダブルチェックすべきポイントです。

よくある質問

Claudeに音声ファイルを直接渡せますか

2026年4月時点では音声ファイルの直接入力には対応していません。事前にNottaやOtter.aiなどの文字起こしサービスでテキスト化してからClaudeに渡してください。DispatchComputer Useを組み合わせれば、文字起こしサービスの操作自体をClaudeに任せることも技術的に可能です。

議事録のテンプレートはどこに保存すればいいですか

ProjectsのCustom Instructionsに登録するのが最も便利です。そのプロジェクト内で新しいチャットを開くたびに、同じフォーマットが自動適用されます。プロンプト集40選にも議事録テンプレートを掲載していますので、そちらをコピーして使い始めるのが手軽です。

無料版でも議事録作成に使えますか

はい、無料版でも議事録作成は可能です。ただし無料版にはメッセージ制限があるため、長い文字起こしテキストを何度もやりとりすると制限にかかりやすくなります。週に複数回の会議で使う場合はProプラン(月額20ドル)への移行を検討してください。

英語の会議でも使えますか

Claudeは英語の処理精度が非常に高いため、英語会議の議事録作成にも最適です。さらに便利なのは「英語の文字起こしから日本語の議事録を作成してください」と指示すれば、翻訳と議事録作成を同時に処理してくれる点です。グローバルチームとの会議で、日本語の議事録を社内展開する場面で特に重宝します。Claudeの翻訳精度についてはこちらの記事で解説しています。

まとめ

Claudeの議事録作成は「文字起こしテキストを貼り付けて形式を指示するだけ」のシンプルな手順です。参加者情報の事前共有、会議タイプに合わせたプロンプトテンプレートの活用、Projectsによる蓄積運用の3つを組み合わせれば、会議後5分で構造化された議事録が完成します。まずは次の会議で試してみてください。

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齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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