Ahrefs Brand Radarの使い方4ステップ|保存を飛ばすと機能が使えません

Ahrefs Brand Radarの使い方4ステップ|保存を飛ばすと機能が使えません

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

結論: Ahrefs Brand Radarの使い方は4ステップです。①ブランドと競合を登録してレポートを作成 ②Overviewで4指標を確認 ③レポートを保存(これでカスタムプロンプトが解放される) ④重要な質問をカスタムプロンプトで追跡。重要なのは③を飛ばさないことで、レポートを保存しないとカスタムプロンプト機能が使えません。またStarter以外の有料プランには月間チェック数が含まれており(Lite 150/Standard 300/Advanced 600)、追加購入なしで試せます。ただしネイティブのAIインデックス(246M〜380Mプロンプト)は別料金のアドオンで、単一プラットフォーム$199/全プラットフォーム$699が必要です。この2つは別物なので混同しないでください。

Ahrefs Brand Radarは、「ランクトラッカーのようなダッシュボード」ではなく「AI回答の巨大な検索可能データベース」として設計されています。ここを誤解すると「思っていた画面と違う」となりやすいツールです。

本記事では公式ヘルプにもとづき、導入後に何をどの順番で進めるかを整理します。料金体系はAhrefs Brand Radarの料金|AI追跡は$199〜の別アドオンをご覧ください。

1. まず理解すべき|2つの機能は別物です

ここを混同すると費用の見積もりを誤ります。Brand Radarには性質の異なる2つの追跡方法があります。

AIインデックス(ネイティブ) カスタムプロンプト
何を追うか Ahrefsが保有する検索由来の大規模プロンプト群
(246M〜380M件と案内されています)
自分で指定した質問
位置づけ 広く浅く(マクロ)
どんなトピックで見つかり得るかを俯瞰
狭く深く(ミクロ)
重要な質問を継続監視
料金 別料金のアドオン
単一$199/全プラットフォーム$699
有料プランに月間枠が含まれる
(Starterを除く)
更新頻度 チャットボット系は月1回 日次・週次・月次から選択
対応AI AI Overviews/AI Mode/ChatGPT/
Perplexity/Copilot/Gemini
ChatGPT/Perplexity/Gemini/Copilotの4つ

まずカスタムプロンプトから始めるのが合理的です。Ahrefs公式も「AI可視性トラッキングの組み込みトライアルと考えてほしい」と案内しており、多くのユーザーにとって含まれる枠で十分に価値を確認できるとしています。いきなり$199〜$699のアドオンを契約する必要はありません。

2. 手順①|ブランドと競合を登録する

Brand Radarを開き、自社と競合のブランド名を入力します。あわせて各ブランドにWebサイトを紐づけると、AIからどのくらい引用されているかを追えるようになります。

項目 内容
登録するもの 自社・競合それぞれのブランド名とドメイン
競合の登録数 最大10ブランドまで登録可能とされています
AI提案機能 競合を自動で提案する機能があります
分析できるドメイン数 上限なし。競合調査やポートフォリオ管理も制限なく行えます

設定が終わったら「Explore」をクリックしてレポートを表示します。

競合の選び方が成果を左右します。検索順位が近い企業を選びがちですが、SEOの競合とAI検索の競合は一致しないことがあります。AI提案機能を使うか、実際にAIへ質問して繰り返し登場する企業を登録してください。考え方は競合ベンチマークの解説でも整理しています。

3. 手順②|Overviewの4指標を読む

Overviewダッシュボードには4つの主要指標が表示されます。それぞれ意味が違うので、混同しないでください。

指標 意味 見るポイント
Mentions(言及) AI回答に自社ブランド名が登場した数 名前が出ただけ。流入には直結しません
Citations(引用) AI回答が自社サイトを情報源として引用した数 こちらがクリックにつながる可能性がある指標
Search Demand ブランド関連語の総検索ボリューム 指名検索の推移として見ると有用
AI Share of Voice 競合と比べた自社の露出割合 相対評価の基準。単体の数より推移を見る

MentionsとCitationsの区別が重要です。名前が出ているだけの状態と、出典として自社URLが挙げられている状態では意味が違います。改善の方向も変わるため、必ず分けて確認してください。

4. 手順③|レポートを保存する(飛ばさない)

ここが最も見落とされやすい手順です。

ブランド・競合・フィルタの設定を「保存レポート」として保存すると、次回以降も同じ条件で確認できるようになります。アクセス制御も組み込まれており、非公開のままにするかチームで共有するかを選べます。

保存しないとカスタムプロンプトが使えません。公式ヘルプには「カスタムプロンプトの追跡を始めるには、まず保存済みのBrand Radarレポートが必要」と明記されています。レポートを保存してから「Track custom prompts」をクリックすることで、独自の質問を追加できるようになります。

5. 手順④|カスタムプロンプトを設計する

ここが実務の中心です。「顧客が実際に聞く質問」を測定可能な形にするのが目的になります。

設定できる項目

項目 選択肢
対応AI ChatGPT/Perplexity/Gemini/Copilotの4つ。
個別に選択可能
更新頻度 日次/週次/月次
地域 ロケーションを指定可能

チェック数の考え方

課金はプロンプト数ではなく「AIに問い合わせる回数」で決まります。つまり頻度を下げれば、追跡できるプロンプト数を増やせます。

プラン 月間チェック数(含まれる分)
Starter 含まれません
Lite 150チェック/月
Standard 300チェック/月
Advanced 600チェック/月

不足する場合は追加パッケージを購入できます。公式にはBasic $50/月で「1プラットフォーム・1地域で約80プロンプトを日次追跡」できる規模と案内されています。

設計例:Standard(300チェック)の場合。1プラットフォーム×週次なら、約75プロンプトを追跡できる計算になります(75×4回=300)。一方4プラットフォーム×日次にすると、追跡できるのは数件です。「広く浅く」か「狭く深く」かを先に決めてください。

登録すべき質問の型

種類 例(BtoB SaaSの場合)
カテゴリ比較 「〇〇ツール おすすめ 中小企業向け」
競合との比較 「A社とB社の違いは?」
代替検討 「〇〇の代わりになるサービスは?」
課題起点 「〇〇の業務を効率化する方法は?」

これらは通常のキーワードより、実際の調査行動に近い形です。検索順位ではなく「回答の文脈」を測っていると捉えてください。

6. 運用で失敗しないための2つのルール

ルール①|プロンプトを勝手に変えない

プロンプト追跡には固有の問題があります。わずかな文言の違いが、大きな結果の差を生むためです。

対策として、プロンプトの一覧を別途管理することをおすすめします。スプレッドシートでもNotionでも構いません。重要なのは「プロンプトを黙って変更しない」というルールです。変更する場合は日付と理由を記録してください。

ルール②|可視性を成果と混同しない

AI回答への登場が増えても、自動的に需要・流入・売上が増えるわけではありません。AI可視性はシグナルであって、それ自体が成果ではありません。固定したプロンプトセット・バージョン管理・実際のサイトデータや事業データと組み合わせて初めて意味を持ちます。効果測定の考え方はGEO対策の効果測定|追うべき5つのKPIをご覧ください。

7. 月次の運用サイクル

時期 やること
初月 レポート作成→保存→カスタムプロンプト10〜20件を登録。
この月は数字を動かそうとしない(ベースライン取得)
2か月目 競合が引用され自社が引用されていない質問を特定。
Citationsの内訳から引用元URLを確認
3か月目 該当ページを改善。冒頭に結論、具体的な数字、出典を追加
4か月目以降 同じプロンプトで再計測し、AI Share of Voiceの推移を確認

改善の具体策はアンサーカプセルの作り方8手順GEOリライト6ステップにまとめています。

8. Brand Radarが向く場合・別の選択肢を検討したい場合

Brand Radarが力を発揮する 別の選択肢も検討したい
すでにAhrefsを契約している
(アカウント内で完結する)
週次以上で全AIを追いたい
→ チャットボット系は月1回更新
過去からの推移を見たい
(2024年8月〜の履歴データ)
AIインデックスの追加費用($199〜$699)を出せない
競合を上限なく分析したい 日本語UI・サポートが必須
API/Looker Studioでレポート自動化 計測後の記事作成まで任せたい

当社ツールとの比較

率直に書くと、4億件超のプロンプトベースと2024年8月からの履歴データは、当社にはない強みです。すでにAhrefsを使っている企業なら、同じ画面でSEOとAI可視性を並べて見られる価値もあります。

項目 Ahrefs Brand Radar GEO Hack Suite(当社)
月額 $199〜699+本体料金 14,800円〜
更新頻度 チャットボット系は月1回
(カスタムは最短毎日)
週次自動+手動更新
対応AI 7〜8(カスタムは4) 6(ライトは5)
日本語UI なし あり
GEOサイト診断 最大5,000ページ
掲載依頼先の抽出 依頼メール下書きまで
AI記事作成 WordPress入稿まで
履歴データ 2024年8月から 契約時点から

選び方はシンプルです。すでにAhrefsを使っていて履歴分析を重視するならBrand Radar、計測から記事制作・外部対策まで日本語で一気通貫に回したいなら当社という整理になります。GEO Hack Suiteはお申し込み後7日間の無料期間があり、期間中に解約された場合の料金は一切かかりません。機能面の制限もないため、実際の自社データでご確認いただけます。

詳細はGEO Hack Suiteとは、他社14ツールとの比較は忖度なしの比較記事をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q. Ahrefs Brand Radarの使い方を教えてください

4ステップです。①ブランドと競合を登録してレポートを作成、②Overviewで4指標(Mentions・Citations・Search Demand・AI Share of Voice)を確認、③レポートを保存、④カスタムプロンプトで重要な質問を追跡します。③を飛ばすとカスタムプロンプト機能が使えないため、必ず保存してください。

Q. カスタムプロンプトは追加料金が必要ですか?

Starter以外の有料プランには月間チェック数が含まれています。Lite 150、Standard 300、Advanced 600チェック/月です。Ahrefs公式もこれを「AI可視性トラッキングの組み込みトライアル」と案内しており、多くのユーザーにとって価値を確認するには十分としています。不足する場合はBasic $50/月などの追加パッケージを購入できます。

Q. AIインデックスとカスタムプロンプトの違いは何ですか?

別物です。AIインデックスはAhrefsが保有する検索由来の大規模プロンプト群(246M〜380M件)を対象とした「広く浅い」追跡で、単一$199/全プラットフォーム$699の別料金アドオンです。カスタムプロンプトは自分で指定した質問を継続監視する「狭く深い」追跡で、有料プランに月間枠が含まれます。

Q. チェック数はどう計算しますか?

プロンプト数ではなく「AIに問い合わせる回数」で消費されます。たとえばStandard(300チェック)なら、1プラットフォーム×週次で約75プロンプトを追跡できる計算です。4プラットフォーム×日次にすると追跡できるのは数件になります。頻度を下げれば追跡できるプロンプト数を増やせます。

Q. カスタムプロンプトで追跡できるAIはどれですか?

ChatGPT・Perplexity・Gemini・Copilotの4つです。AIインデックス側ではGoogle AI OverviewsやAI Modeも対象になりますが、カスタムプロンプトはこの4つに限られます。

Q. 運用で注意すべきことはありますか?

2点あります。①プロンプトを勝手に変えないこと(わずかな文言の違いが大きな結果の差を生みます)、②AI可視性を成果と混同しないこと(AI回答への登場が増えても、自動的に需要・流入・売上が増えるわけではありません)。プロンプトの一覧を別途管理し、変更時は日付と理由を記録することをおすすめします。

まとめ

Ahrefs Brand Radarは「AI回答の検索可能なデータベース」であり、ランクトラッカー的な画面を期待すると戸惑うツールです。

手順で最も重要なのは③レポートの保存です。ここを飛ばすとカスタムプロンプトが使えません。またAIインデックス(別料金)とカスタムプロンプト(プランに含まれる)は別物なので、まずは含まれる枠から試すことをおすすめします。

運用ではプロンプトを固定し、可視性を成果と混同しないこと。AI可視性はシグナルであり、実際のサイトデータや事業データと組み合わせて初めて意味を持ちます。

参考・出典

※本記事は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。プロンプト数の表記は公式資料により246M〜380Mと幅があり、随時拡大しているものと思われます。料金・仕様は変更される可能性があるため、導入時は公式でご確認ください。当社(株式会社仁頼)はGEO計測ツールを提供しており、本ツールとは競合関係にあります。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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