ゼロクリック検索とは?68%の検索でクリックなし|対策4つ

ゼロクリック検索とは?68%の検索でクリックなし|対策4つ

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

結論

ゼロクリック検索とは、検索したユーザーが検索結果のページだけで目的を果たし、どのサイトもクリックせずに終わる検索のことです。SparkToroとSimilarwebの調査では、2026年1〜4月のGoogle検索の68.01%がクリックなしで終わっており、2024年の60.45%から増えています。対策は、クリックを取り戻すことだけではありません。①回答の枠に引用される ②名前を覚えてもらう ③クリックする理由を残す ④測り方を変えるの4つを組み合わせます。

「検索順位は変わらないのに、アクセスが減った」という相談が増えています。原因の多くは、順位ではなく検索結果の見え方の変化です。本記事では、ゼロクリック検索が起きる場面、どれくらい増えているか、そして企業がとるべき対策を順に解説します。

ゼロクリック検索とは|起きる4つの場面

ゼロクリック検索は、検索結果のページの上で答えが見えるときに起きます。代表的な場面は次の4つです。

場面 例 ユーザーがクリックしない理由
AI Overview(AIによる概要) 「〜とは」「〜の方法」 AIが複数のページをまとめた回答が最上部に出る
強調スニペット 「〜とは」「〜の手順」 1つのページから抜き出した答えが枠で出る
ナレッジパネル 企業名・人物名・地名 基本情報が右側や上部にまとまって出る
即答型の表示 天気・計算・換算・営業時間 答えそのものが表示され、調べる必要がない

天気や計算のように、ページを開く必要がない検索は以前からありました。変わったのは、「〜とは」「〜の方法」のように、これまではページを読まないと分からなかった質問まで、検索結果の上で答えが出るようになったことです。

ゼロクリック検索の割合|どれくらい増えているか

データ 数値 出典
クリックなしで終わるGoogle検索 68.01%(2024年は60.45%、7.56ポイント増) SparkToro・Similarweb(2026年1〜4月)
AIの概要が出た検索で、通常の検索結果をクリックした割合 8%(概要が出ない検索では15%) Pew Research Center(2025年)
AIの概要の中のリンクをクリックした割合 1% 同上
日本語の検索でAI Overviewが表示される割合 75.3%(「〜とは」型は93.1%) EXIDEA(33,201クエリ・2026年5月)

AIの概要が出ると、通常の検索結果がクリックされる割合はおよそ半分になります。日本語の検索でも、定義を調べる「〜とは」型の検索では、ほとんどでAI Overviewが表示されています。

数字の読み方について

クリック率の変化は、調査によって大きく異なります。同じ「AI Overviewによるクリック率の低下」でも、15%程度とする調査から60%前後とする調査まであります。測った時期・キーワードの種類・計測方法が違うためで、どれか1つが正しいわけではありません。確かなのは、どの調査でもクリックされない検索が増える方向を示していることです。詳しい統計はAI検索白書2026の解説でまとめています。

ゼロクリック検索が増えている理由

主な理由は3つです。

1つ目は、AI Overviewの拡大です。Googleは2025年以降、AIによる概要を多くの検索で表示するようになりました。2026年8月には、一部の検索でAIの概要が最初から全文表示される変更も行われています(AI Overviewsが全文表示に)。

2つ目は、検索以外で答えを得る人の増加です。日本では、検索手段として生成AIを使う人が52.3%に達しました(サイバーエージェント・9,278人・2026年8月)。ChatGPTなどで調べて、サイトを訪れずに判断を終える人が増えています。

3つ目は、スマートフォンでの検索です。画面が小さいため、上部に表示された答えだけを見て終わる傾向が強くなります。

ゼロクリック検索への対策4つ

対策1:回答の枠に引用される

クリックされない検索でも、答えの出どころとして名前やリンクが表示されれば、ユーザーの目に入ります。さらに、引用されることでクリックも戻ります。Seer Interactiveの調査(53ブランド・547万クエリ・2026年4月)では、AIの概要に引用されたページのクリック率は2.07%、引用されなかったページは0.94%で、約2.2倍の差がありました。

回答の枠に選ばれるための書き方はAEOとは、生成AIの回答で引用されるための考え方はGEO対策とはで解説しています。

対策2:名前を覚えてもらう

検索結果やAIの回答で名前を見た人が、あとで社名やサービス名で検索すれば、そのときはクリックされます。ゼロクリック検索は、指名検索を増やすための「最初の接点」として捉え直せます。記事の中で社名・サービス名を自然に出し、答えと一緒に覚えてもらえる形にします。

ここで1つだけ

クリックされなくても、答えの中に名前は出ていますか

ゼロクリック検索では、ページが開かれなくても「答えの中で紹介されているか」が成果を左右します。当社のGEO Hack Suiteは、ChatGPT・Gemini・Google AI概要などの回答で、自社が引用・言及されているかを定期的に計測し、競合との差も確認できます。

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対策3:クリックする理由を残す

検索結果の上では完結しない情報を用意します。

クリックされやすい情報 例
一次情報(自社で調べたデータ) 独自の調査結果、実測データ、事例
使える道具 計算ツール、チェックリスト、テンプレート
詳しい比較 料金・機能を並べた比較表
手順の全体 一覧だけでは分からない、具体的な作業手順

定義だけを書いたページは、AIの概要で答えが完結しやすくなります。「この先はページを開かないと分からない」情報があるかどうかが、クリックされるかどうかを分けます。

対策4:測り方を変える

クリック数だけで評価すると、施策が正しくても「効果が出ていない」と判断してしまいます。次の指標をあわせて見てください。

指標 どこで見るか
表示回数 Search Consoleの検索パフォーマンス
AI機能内での表示回数 Search Consoleの生成AIレポート(2026年6月追加)
AIの回答での引用・言及 ChatGPTなどに同じ質問を複数回聞く、または計測ツール
指名検索の数 Search Consoleで社名・サービス名を含むクエリ
AI経由の流入 GA4の参照元(chatgpt.comなど)

AIの回答は毎回変わるため、1回聞いただけでは判断できません。同じ質問を7回以上くり返して測ることが推奨されています(ザンクトガレン大学・2026年4月)。

ゼロクリック検索はSEOの終わりなのか

終わりではありません。ただし、SEOの成果の考え方は変わります。

悲観的なデータばかりではありません。Seer Interactiveは2026年の更新で、AIの概要が出る検索でのクリック率が2025年12月の1.3%から2026年2月には2.4%へ回復したと報告しています。また、強調スニペットの大半や、AIの概要で引用されるページの多くは、検索結果の上位のページから選ばれています。検索で上位にいることは、回答の枠に選ばれる前提として今も重要です。

変わったのは、「上位に表示される=クリックされる」ではなくなったことです。順位・表示回数・引用・指名検索を組み合わせて評価する必要があります。

「ゼロクリック攻撃」とは別のものです

「ゼロクリック」という言葉は、スマートフォンのセキュリティの分野でも使われます。「ゼロクリック攻撃」は、ユーザーが何も操作しなくても端末が乗っ取られるサイバー攻撃のことで、本記事のゼロクリック検索とは関係ありません。

よくある質問

ゼロクリック検索とは簡単にいうと何ですか

検索したユーザーが、検索結果のページを見ただけで目的を果たし、どのサイトもクリックせずに終わる検索のことです。AIの概要や強調スニペットで答えが見えるときに起きやすくなります。

ゼロクリック検索はどれくらいの割合ですか

SparkToroとSimilarwebの調査では、2026年1〜4月のGoogle検索の68.01%がクリックなしで終わっていました。2024年の60.45%から増えています。ただし計測方法によって数字は変わります。

ゼロクリック検索でアクセスが減ったら、どうすればいいですか

まず、順位が下がったのか、順位は同じで表示のされ方が変わったのかを、Search Consoleで確認してください。順位が同じなら、回答の枠に引用されること、指名検索を増やすこと、クリックする理由を残すことを組み合わせます。

ゼロクリック検索への対策で、構造化データは有効ですか

回答の枠に選ばれるための決め手にはなりません。FAQのリッチリザルト表示は2026年5月7日に終了しています。検索結果での見え方を整える土台としては役立ちますが、入れれば引用されるものではありません。

ゼロクリック検索の時代にSEOは不要になりますか

不要にはなりません。強調スニペットやAIの概要で引用されるページの多くは、検索上位のページから選ばれています。ただし、クリック数だけで成果を測るのはやめ、表示回数や引用、指名検索もあわせて評価する必要があります。

ゼロクリック検索とゼロクリック攻撃は同じですか

違います。ゼロクリック攻撃は、ユーザーの操作なしに端末が乗っ取られるサイバー攻撃のことです。検索とは関係ありません。

まとめ

ゼロクリック検索とは、検索結果のページだけで目的を果たし、どのサイトもクリックせずに終わる検索のことです。2026年1〜4月のGoogle検索では68.01%に達し、日本語の「〜とは」型の検索では93.1%でAIの概要が表示されています。

対策は、①回答の枠に引用される ②名前を覚えてもらう ③クリックする理由を残す ④測り方を変えるの4つです。クリックが減ること自体は止められませんが、答えの中で選ばれ、名前を覚えてもらえれば、検索の価値は失われません。

あわせて読みたい

出典

  • SparkToro・Similarweb「ゼロクリック検索の調査」(2026年1〜4月)
  • Pew Research Center「Google検索のAI要約とクリック行動」(2025年)
  • EXIDEA「日本語AI Overview表示率調査」(33,201クエリ・2026年5月20日)
  • サイバーエージェント GEOラボ「生成AIの検索利用実態調査」(9,278人・2026年8月)
  • Seer Interactive「AI OverviewとCTRの調査」(53ブランド・547万クエリ・2026年4月24日)
  • ザンクトガレン大学 arXiv:2604.07585(2026年4月10日)

※本記事は2026年9月24日時点の公開情報にもとづいています。当社はGEO対策ツールを提供する立場から執筆しています。

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全11ページ/PDF・所要時間の目安10分

▸ 検索の回答枠とAIの回答、両方で引用されるための確認項目

▸ Googleが「作成する必要はない」と明記した「やらなくていいこと」

▸ 調査規模と公表日を明記した出典一覧つき

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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