llmo.txt・llms.txtの書き方|AIクローラー対応の設定例

llmo.txt・llms.txtの書き方|AIクローラー対応の設定例

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

この記事の結論

llms.txtはAIに自社情報を正確に伝える「Markdown形式の目次ファイル」、llmo.txtはAIクローラーのアクセスを制御する「robots.txtのAI版」です。どちらもサイトルートに設置するだけで、AIからの認識精度が上がります。本記事では両ファイルの書き方・設定例・WordPressでの実装手順を、コピペで使える形で解説します。2026年時点でまだ対応サイトは少なく、先行者優位が取れる施策です。

「llms.txtって何?」「llmo.txtを設置したほうがいいと聞いたが、書き方がわからない」——2026年に入って急速に話題になりつつある新しいファイル規格への相談が増えています。

これらのファイルは、AI時代のrobots.txtとも呼べる存在。設置するだけで、ChatGPT・Claude・Perplexityなどの主要AIに自社サイトの情報を正確に伝えられます。まだ対応サイトが少ないため、早期設置で競合との差別化が図れる貴重な施策でもあります。

本記事では、両ファイルの違い・書き方・設定例・WordPressでの実装手順を、コピペで使える形で解説します。LLMO対策の全体像はLLMOとは何か?、やり方の実践手順はLLMO対策のやり方10実践手順を参照してください。

llms.txt・llmo.txtとは?ファイルの役割

まず2つのファイルの役割を整理します。名前が似ていますが、目的は明確に異なります。

llms.txt:AIに読ませる「サイト案内書」

llms.txtは、AIが自社サイトを理解する手助けをするMarkdown形式のサイトマップです。2024年秋にJeremy Howard氏(fast.ai共同創業者)が提唱し、急速に広がっています。

llms.txtの役割

◆ AIが最初に読むサイト案内書として機能
◆ サイトの全体像・主要ページ・重要リソースを整理
◆ HTMLではなくMarkdown形式で記述
◆ サイトルート(例:example.com/llms.txt)に配置

llmo.txt:AIクローラーのアクセス制御

llmo.txtは、AIクローラーの動きを制御するためのファイルです。機能的には従来のrobots.txtに似ていますが、AIクローラー専用に設計されています。

llmo.txtの役割

◆ GPTBot・Claude-Web・PerplexityBotなどAIクローラー別に許可/拒否を設定
◆ AIに学習させたくないページを明示的に除外
◆ AIに優先的に読ませたいページの誘導
◆ サイトルート(例:example.com/llmo.txt)に配置

2つのファイルの違いを一言でいうと

llms.txt:「AIにこう読んで欲しい」を伝える誘導型のファイル
llmo.txt:「ここは見ていい、ここは見るな」を伝える制御型のファイル

両者は併用するのが基本です。llms.txtで「どう読んで欲しいか」を伝え、llmo.txtで「どこを見ていいか」を制御することで、AIとの関係を適切に設計できます。

なぜ今llms.txt・llmo.txtが必要なのか

理由1:AIクローラーが急増している

2024年以降、GPTBot・Claude-Web・PerplexityBot・Google-Extendedなど、AI専用のクローラーが次々と登場しています。それぞれ挙動が異なるため、画一的なrobots.txtだけでは対応しきれなくなっています。

理由2:情報精度を上げないと誤引用される

llms.txtを設置しないサイトでは、AIが断片的な情報から「推測」で回答することがあり、誤った情報で引用されるリスクがあります。正確な案内書を用意することで、誤引用を大幅に減らせます。

理由3:早期対応が圧倒的な差別化になる

2026年時点で、llms.txt・llmo.txtを設置している日本のWebサイトは、全体の1%未満と推定されます。今設置すれば、業界内でほぼ「唯一の対応サイト」としてAIから認識される可能性が高い状況です。

llms.txtの書き方|基本構造

llms.txtはMarkdown形式で記述します。基本的な構造は以下の通りです。

llms.txtの標準構成

1. # サイト名(H1)
2. > 概要説明(引用記法で一言要約)
3. ## 主要コンテンツ(H2):リストで主要ページ
4. ## 参考ドキュメント(H2):補足リソース
5. ## 連絡先(H2):問い合わせ先

実際のテンプレート

📄 llms.txt の基本テンプレート

# 株式会社〇〇

> 〇〇業界のDXコンサルティング会社。SaaSを活用した業務効率化、データ分析基盤の構築、AI導入支援を提供。2018年創業、東京本社、従業員30名。

## 主要サービス

- [DXコンサルティング](/service/dx/): 業務プロセス可視化と改善提案
- [データ分析基盤構築](/service/data/): BIツール導入とダッシュボード設計  
- [AI導入支援](/service/ai/): 業界特化のLLMO活用支援

## 参考ドキュメント

- [会社概要](/about/)
- [導入事例](/case/)
- [料金プラン](/pricing/)

## お問い合わせ

- Email: contact@example.com
- 電話: 03-1234-5678

このフォーマットをベースに、自社情報を当てはめていくだけで完成します。重要なポイントは「AIが読みやすい簡潔な記述」です。冗長な装飾や難解な表現は避けましょう。

llms.txt作成時の5つのコツ

コツ1:概要説明は150文字以内でインパクトを出す

AIが最初に読む部分なので、自社を端的に表現します。業種・強み・主要サービスを1文にまとめるのが理想です。

コツ2:リンクは相対パス+説明付き

`[サービス名](/service/link)` のように、リンクに簡単な説明を添えるとAIの理解が深まります。URLだけの羅列は避けましょう。

コツ3:主要ページは10個以内に絞る

情報を詰め込みすぎると、AIが重要度を判断できなくなります。本当に読ませたい主要ページを10個以内に絞り込みましょう。

コツ4:更新日を明記する

ファイル末尾に `最終更新:2026-04-18` のように日付を明記すると、情報の鮮度をAIが判断しやすくなります。

コツ5:英語版も用意する

海外AIは英語コンテンツを優先する傾向があります。余裕があれば `llms.txt`(日本語)と `llms-en.txt`(英語)の両方を用意しましょう。

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llmo.txtの書き方|AIクローラー別の制御

llmo.txtはrobots.txt形式の拡張版です。AIクローラー別に細かく制御できます。

主要なAIクローラーと対応User-agent

AIサービス User-agent 用途
ChatGPT GPTBot OpenAIの学習・検索
ChatGPT検索 OAI-SearchBot 検索機能専用
Claude Claude-Web / ClaudeBot Anthropicの学習・検索
Perplexity PerplexityBot Perplexityの検索・学習
Google AI Overview Google-Extended GoogleのAI機能
Meta FacebookBot / Meta-ExternalAgent MetaのAI機能

実際の記述例

📄 llmo.txt の記述例(AIクローラー制御)

# AIクローラーへのアクセス許可・拒否設定
# https://example.com/llmo.txt

User-agent: GPTBot
Allow: /blog/
Allow: /service/
Disallow: /admin/

User-agent: Claude-Web
Allow: /

User-agent: PerplexityBot
Allow: /

User-agent: Google-Extended
Allow: /

# 全てのAIクローラーへの共通設定
User-agent: *
Disallow: /members/
Disallow: /wp-admin/

# サイトマップ
Sitemap: https://example.com/sitemap.xml

このテンプレートを基本に、自社サイトの公開範囲に合わせて調整します。

llmo.txt設定の考え方|3つの戦略

戦略1:全面許可(LLMO対策積極派)

✓ 対象企業:情報公開によるLLMO効果を最大化したい
✓ 設定:全AIクローラーを全面許可
✓ デメリット:コンテンツがAIの学習に使われる可能性

戦略2:選択的許可(バランス派)

✓ 対象企業:AI検索には対応したいが、無断学習は避けたい
✓ 設定:検索用クローラーは許可、学習用クローラーは拒否
✓ 実装例:OAI-SearchBot Allow / GPTBot Disallow

戦略3:全面拒否(情報保護派)

✓ 対象企業:有料コンテンツ中心、機密性が高いサイト
✓ 設定:全AIクローラーを拒否
✓ デメリット:AI検索からの流入はほぼゼロに

WordPressでの実装手順|3つの方法

WordPressサイトでllms.txt・llmo.txtを設置する方法は3つあります。難易度順に紹介します。

方法1:FTPで直接アップロード(最も簡単)

1. テキストエディタ(VS Codeなど)でllms.txt・llmo.txtを作成
2. FTPソフト(FileZilla等)でサーバーに接続
3. WordPressのルートディレクトリ(wp-config.phpがある場所)にアップロード
4. https://〇〇.com/llms.txt でアクセスできることを確認

所要時間:10分。エンジニア不要で最も手軽な方法です。

方法2:functions.phpに追記(中級者向け)

動的にファイルを生成したい場合は、WordPressのfunctions.phpで仮想ファイルを作る方法もあります。

functions.php追記例(llms.txt)

add_action('init', function() {
    if ($_SERVER['REQUEST_URI'] === '/llms.txt') {
        header('Content-Type: text/plain; charset=utf-8');
        echo "# " . get_bloginfo('name') . "\n\n";
        echo "> " . get_bloginfo('description') . "\n\n";
        echo "## 主要コンテンツ\n\n";
        // 主要ページをループで出力
        exit;
    }
});

動的生成のメリットは、サイト情報の更新と自動連動できること。新しい記事を書くたびに手動更新する手間が省けます。

方法3:専用プラグイン(今後登場予定)

2026年4月時点では、llms.txt・llmo.txt専用のWordPressプラグインはまだ少ないですが、今後1年で複数のプラグインが登場する見込みです。リリース次第、本記事でもご紹介します。

設置後の確認方法

ブラウザで直接アクセス

`https://〇〇.com/llms.txt` にブラウザでアクセスし、Markdown形式のテキストが表示されるか確認します。HTMLとして表示される場合は、Content-Typeの設定を見直してください。

Google Search Consoleで確認

Google Search Consoleの「URL検査」でllms.txt・llmo.txtのURLを入力すると、クロール可能な状態かを確認できます。

AIで検索テスト

ChatGPT・Perplexityで「〇〇(自社名)はどんな会社?」と質問し、llms.txtで記述した内容に沿った回答が返ってくるかをチェックします。設置直後は反映されない場合があるので、1〜2週間後に再確認するのがおすすめです。

よくある失敗パターン

失敗1:ファイル形式がHTMLになっている

サーバー設定によっては、.txtファイルがHTMLとして解釈されることがあります。Content-Type: text/plain で配信されるよう、.htaccess等で明示する必要があります。

失敗2:robots.txtとの矛盾

robots.txtでAIクローラーを拒否しているのに、llmo.txtで許可している——このような矛盾があるとAIは混乱します。両ファイルの整合性を必ず確認してください。

失敗3:情報の古さ

サイト情報が更新されているのに、llms.txtが1年前のまま——こうした古い情報ではむしろ信頼性を下げます。四半期ごとの見直しを習慣化しましょう。

よくある質問

llms.txtとllmo.txtは両方設置すべきですか?

理想的には両方設置するのが望ましいです。llms.txtでAIに読んで欲しい情報を案内し、llmo.txtでアクセス範囲を制御することで、両面から最適化できます。リソースが限られる場合は、まずllms.txtから始めるのがおすすめです。

既存のrobots.txtはどうすればいいですか?

robots.txtはそのまま残してください。llmo.txtはrobots.txtを補完する位置づけで、両方を併用します。robots.txtで基本的なクローラー制御、llmo.txtでAIクローラー別の詳細制御、と使い分けます。

llms.txtの記述例はどこで参考にできますか?

公式サイト(llmstxt.org)に仕様と実装例が公開されています。また、海外のテック企業(Anthropic、Stripe、Cursorなど)のllms.txtを参考にすると、実践的な書き方が見えてきます。

llmo.txtはどの程度のサイトに効果がありますか?

BtoB・専門情報サイトで特に効果が高い傾向があります。AI検索でよく調査される業種(IT、コンサル、医療、法律、金融など)では、早期設置による差別化効果が大きくなります。

株式会社仁頼で設置代行は可能ですか?

可能です。仁頼のGEO Hackサービスでは、llms.txt・llmo.txtの設計から設置、運用までサポートしています。自社サイトの業種・規模に合わせた最適な記述内容をご提案できます。

まとめ

llms.txtはAIへの「サイト案内書」、llmo.txtはAIクローラーのアクセス制御ファイルです。どちらもサイトルートに設置するだけで機能する、シンプルかつ効果の高いLLMO対策です。

2026年時点ではまだ対応サイトが少なく、早期設置で大きな先行者優位が取れます。特にBtoBや専門情報を扱うサイトでは、競合より1年早く設置するだけで、AI検索での露出が大きく変わる可能性があります。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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