Semrush AI Visibility Toolkitの使い方5ステップ|設定は14日間やり直せません

Semrush AI Visibility Toolkitの使い方5ステップ|設定は14日間やり直せません

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

結論: Semrush AI Visibility Toolkitの使い方は5ステップです。①ドメイン・地域・言語を設定してBrand Performanceレポートを作成 ②Share of Voiceとセンチメントを確認 ③Visibility Overviewで引用ページを特定 ④Prompt Trackingで重要な質問を日次追跡 ⑤AI Search Site Auditで技術的な問題を潰す。最大の注意点は①の設定です。ドメイン・地域・言語の組み合わせが1つの分析枠を消費し、変更すると14日間のクールダウンが発生します。つまり最初の設定をやり直せません。日本市場を対象にするなら、地域「Japan」・言語「日本語」で確定させてから進めてください。なお更新頻度は機能ごとに異なり、Prompt Trackingは日次、Brand Performanceは週次、その他は月次です。

Semrush AI Visibility Toolkitは機能が多く、どこから触ればよいか分かりにくいツールです。また設定をやり直せない制約があるため、最初の手順を誤ると時間を無駄にします。

本記事では公式ナレッジベースにもとづき、正しい順番と、事前に決めておくべきことを整理します。料金体系はSemrush AI Visibility Toolkitの料金|1ドメイン$99の別売りをご覧ください。

1. 始める前に決めておくこと(重要)

ここを飛ばすと後戻りできません。公式ナレッジベースには次の制約が明記されています。

制約 内容
分析枠の消費 ドメイン・地域・言語の「組み合わせ」で1枠を消費します。
同じドメインでも地域や言語を変えると別枠です
14日間のクールダウン 登録済みのドメインを変更すると、そのスロットは14日間変更できません。
クールダウンはスロット単位で、アカウント全体ではありません
ベースプランは1ドメイン Brand Performance分析は1ドメインが基本です
チーム内で共有される 誰かが追加したドメインは、AI Visibilityへのアクセス権を持つ全員に共有されます

日本企業が最初に決めるべき3点。①どのドメインを対象にするか(サブドメインやサブフォルダ単位で見たい場合はBrand PerformanceではなくPrompt Trackingを使います)、②地域は「Japan」でよいか(国・地域・都市から選べます)、③言語は「日本語」でよいかこの3つを確定してから設定に入ってください。

2. 手順①|Brand Performanceレポートを作成する

Semrushにログインし、左メニューからAI Toolkitを開きます。Brand Performanceセクションでレポートを作成してください。

入力項目 内容
ドメイン 分析対象のドメイン
地域(Location) 国・地域・都市から選択
言語(Language) 対象言語

Brand PerformanceレポートはChatGPT・Google AI Mode・Perplexity・Geminiからデータを収集します。

競合の設定

レポート上部のドロップダウンから競合を編集できます。提案された競合ドメインを確認し、関連するものを選択してください。最大9社まで登録でき、選択するとグラフが即座に更新されます。

提案された競合をそのまま使わないでください。SEOの競合とAI検索の競合は一致しないことがあります。実際にAIへ質問して繰り返し登場する企業を優先的に登録するほうが、比較対象として意味を持ちます。考え方は競合ベンチマークの解説で整理しています。

3. 手順②|Share of Voiceとセンチメントを読む

Brand Performanceダッシュボードで最初に見るのはShare of Voice vs. Sentimentチャートです。「露出が競合と比べてどうか」と「言及が増えて評価も上がっているか」を同時に確認できます。

レポート 分かること 使いどころ
Share of Voice 競合と比べた露出割合 相対的な立ち位置の把握
Perception センチメントの推移 好意的な評価が競合と比べてどう変化したか
Narrative Drivers ブランドの評判を左右している話題 何が語られているかの特定
Key Business Drivers 頻度順のビジネス要因 チャットアイコンから実際のプロンプトを確認できます

AI Visibility Scoreは0〜100の指数で、引用頻度・センチメントの好意度・Share of Voiceを合成したものとされています。算出方法は非公開のため、絶対値ではなく推移で見てください。

AIは古い情報や誤った情報を拾うことがあります。AIプラットフォームはWeb全体の情報からブランドを説明するため、古い料金や終了したサービスが語られている場合があります。Narrative Driversで誤った記述が見つかったら、掲載元への訂正依頼が有効です。進め方は掲載依頼先の抽出で解説しています。

4. 手順③|引用されているページを特定する

Visibility Overviewを開き、「Topics & Sources」までスクロールします。「Cited Pages」タブをクリックすると、AIが最も頻繁に引用している自社URLの一覧が表示されます。

これが実務で最も価値のあるデータです。成果の出ているページの型が分かれば、次に作る記事の設計に反映できます。

確認すること 次のアクション
どのページが引用されているか そのページの構成を分析し、他記事に横展開する
競合が出て自社が出ない話題 コンテンツギャップ。該当テーマの記事を作成または改善
引用されていない主力ページ 構成を見直す → GEOリライト6ステップ

5. 手順④|Prompt Trackingで日次追跡する

Prompt Trackingは唯一の日次更新機能です。重要な質問を継続的に追うために使います。

項目 内容
含まれるプロンプト数 カスタムプロンプト25件(Baseプラン)
更新頻度 日次
対応AI ChatGPT/Google AI Mode/Gemini
サブドメイン・URL単位 Brand Performanceでは不可。Prompt Trackingなら可能

登録する質問は顧客が実際に聞く形にしてください。「〇〇ツール おすすめ」のような一般語だけでなく、「〇〇と△△の違いは?」「〇〇の代わりになるサービスは?」といった比較・代替検討の質問を含めるのが効果的です。

プロンプトは固定してください。わずかな文言の違いで結果が変わるため、途中で変更すると推移が比較できなくなります。変更する場合は日付と理由を記録しておくことをおすすめします。

6. 手順⑤|AI Search Site Auditを実行する

見落とされがちですが、最初にやるべき作業でもあります。サイト監査を実行すると、AIがサイトを読めない技術的な問題を検出できます。

GEO対策で成果が出ない最大の原因は、robots.txtでAIクローラーをブロックしているケースです。ここが塞がっていると、記事をいくら書いても引用されません。

全面ブロックは逆効果です。AI可視性を優先するブランドにとって、一律のブロックは目的に反します。一部のAIプラットフォームは学習データ用と検索取得用で別々のオプトアウトを提供しているため、学習データの扱いが懸念ならそちらの細かい制御を検討するほうが適切です。関連する設定はllms.txt完全ガイドでも解説しています。

7. 更新頻度の違いを把握する

機能ごとに更新頻度が異なります。ここを知らないと「データが変わらない」と誤解します。

機能 更新頻度
Prompt Tracking 日次
Brand Performance 週次
Visibility Overview 月次
Competitor Research 月次
Prompt Research 月次
AI Search Site Audit 実行時(オンデマンド)

施策の効果を短期で追いたいならPrompt Tracking全体傾向を見るならBrand Performanceという使い分けになります。Visibility Overviewは月次のため、日々の変化を追う用途には向きません。

8. レポート出力と共有

多くのツールにエクスポートボタンがあり、PDF出力・定期レポートの予約・共有可能なダッシュボード作成・CSV出力に対応しています。

Brand Performance・Visibility Overview・Competitor Research・Prompt TrackingMy Reportsと連携しており、数クリックでプレゼン用のレポートに変換できます。Google Analyticsなど20以上のツールとの統合にも対応しています。

9. 向く場合・別の選択肢を検討したい場合

力を発揮する 別の選択肢も検討したい
すでにSemrushを使っている
(同じ画面でSEOとAIを見られる)
複数ドメイン・複数クライアントを扱う
→ ドメインごとに課金が積み上がる
1つの主力ブランドに集中している Claude・Copilotも追いたい
技術的な不備を先に潰したい
(AI Search Site Audit)
日本語UI・サポートが必須
日次でプロンプトを追いたい 追跡したい質問が25件を大きく超える

当社ツールとの比較

率直に書くと、SEOツールとしてのSemrushを既に使っているなら、同じ画面で見られる利点は大きいです。AI Search Site AuditやPrompt Researchも実務的な機能です。

項目 Semrush AI Visibility GEO Hack Suite(当社)
月額 $99/1ドメイン(本体料金と別) 14,800円〜(全部込み)
課金の軸 ドメイン数 プラン定額
対応AI 4 6(ライトは5)
プロンプト数 25件(日次) 80〜400件(週次自動+手動)
日本語UI なし あり
掲載依頼先の抽出 依頼メール下書きまで
AI記事作成 WordPress入稿まで
サイト監査 (最大5,000ページ)

選び方の基準。Semrushユーザーで1ブランドに集中しているならAI Visibility Toolkit、複数サイトを扱う場合や日本語で記事制作まで回したいなら当社という整理になります。GEO Hack Suiteはお申し込み後7日間の無料期間があり、期間中に解約された場合の料金は一切かかりません。機能面の制限もないため、実際の自社データでご確認いただけます。

詳細はGEO Hack Suiteとは、他社14ツールとの比較は忖度なしの比較記事をご覧ください。

よくある質問(FAQ)

Q. Semrush AI Visibility Toolkitの使い方を教えてください

5ステップです。①ドメイン・地域・言語を設定してBrand Performanceレポートを作成、②Share of Voiceとセンチメントを確認、③Visibility Overviewで引用ページを特定、④Prompt Trackingで重要な質問を日次追跡、⑤AI Search Site Auditで技術的な問題を潰す。①の設定は後から変更しにくいため、始める前にドメイン・地域・言語を確定させてください。

Q. 設定をやり直すことはできますか?

制限があります。公式ナレッジベースによると、登録済みドメインを変更するとそのスロットに14日間のクールダウンが発生し、期間中は再変更できません。クールダウンはスロット単位でアカウント全体ではありませんが、ドメイン・地域・言語の組み合わせが1つの分析枠を消費するため、最初の設定が重要です。

Q. データはどのくらいの頻度で更新されますか?

機能によって異なります。Prompt Trackingは日次、Brand Performanceは週次、Visibility Overview・Competitor Research・Prompt Researchは月次、AI Search Site Auditは実行時(オンデマンド)です。施策の効果を短期で追いたい場合はPrompt Trackingを使ってください。

Q. サブドメインやURL単位で追跡できますか?

Brand Performanceではできません。特定のサブドメイン・サブフォルダ・URLを追跡したい場合は、Prompt Trackingを使ってください。カスタムプロンプトにもとづいて、サイトの選択した部分のランキングを監視できます。

Q. 引用されているページはどこで確認しますか?

Visibility Overviewを開き、「Topics & Sources」までスクロールして「Cited Pages」タブをクリックしてください。AIが最も頻繁に引用している自社URLの一覧が表示されます。成果の出ているページの型が分かるため、次に作る記事の設計に反映できます。

Q. AIクローラーはブロックすべきですか?

AI可視性を優先するブランドにとって、一律のブロックは目的に反します。一部のAIプラットフォームは学習データ用と検索取得用で別々のオプトアウトを提供しているため、学習データの扱いが懸念であれば、そちらの細かい制御を検討するほうが適切です。AI Search Site Auditで現状のブロック状況を確認できます。

まとめ

Semrush AI Visibility Toolkitで最も重要なのは最初の設定です。ドメイン・地域・言語の組み合わせが分析枠を消費し、変更には14日間のクールダウンが発生します。日本市場が対象なら、地域「Japan」・言語「日本語」で確定してから進めてください。

運用では更新頻度の違いを押さえること。日次で追えるのはPrompt Trackingだけで、Visibility Overviewは月次です。そしてAI Search Site Auditは最初に実行してください。AIクローラーがブロックされていれば、他の施策がすべて無意味になります。

参考・出典

※本記事は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。機能・更新頻度・制約は変更される可能性があるため、導入時は公式でご確認ください。当社(株式会社仁頼)はGEO計測ツールを提供しており、本ツールとは競合関係にあります。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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