ホームページの表示速度が遅い原因と改善方法

ホームページの表示速度が遅い原因と改善方法

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

ホームページの表示速度とは、ユーザーがURLにアクセスしてからページが完全に表示されるまでの時間です。Googleの調査によると、モバイルでの表示時間が3秒を超えると訪問者の53%が離脱します。さらに、当社のGEO対策データでは、FCP(First Contentful Paint)が0.4秒未満のサイトはAI引用数が平均6.7回であるのに対し、1.13秒超のサイトは2.1回と3倍以上の差がありました。表示速度は検索順位・ユーザー体験・AI検索引用のすべてに影響する最重要指標です。

この記事でわかること

表示速度が遅くなる6つの原因 / PageSpeed Insightsでの診断方法 / 自分でできる改善策5つ / 専門家に依頼すべき改善策 / 改善前後の数値目標

表示速度が遅くなる6つの原因

原因1:画像が最適化されていない

表示速度低下の原因の約60%は画像に起因します。デジカメで撮影した3,000×4,000ピクセル・5MBの写真をそのままアップロードしているケースが典型的です。Webで表示するには幅1,200ピクセル・100KB程度のWebP形式に最適化するのが標準です。

原因2:使っていないプラグインが大量にある

WordPressサイトで最も多い原因です。インストールしただけで使っていないプラグインが10個以上あるサイトは珍しくありません。プラグインはそれぞれCSSファイルとJavaScriptファイルをページに読み込むため、使っていなくても表示速度を低下させます。当社がjinrai.co.jpで分析した際も、旅行予約プラグイン(Yatra)が12ファイルを読み込んでおり、無効化だけでFCPが1〜2秒改善しました。

原因3:サーバーの応答速度が遅い

月額500円以下の格安共用サーバーは、同じサーバーに多数のサイトが同居しているため、応答時間(TTFB)が遅くなりがちです。TTFBが0.6秒を超えるサーバーでは、どれだけサイト側を最適化してもFCP 1秒以内は達成困難です。

原因4:外部スクリプトの過剰読み込み

Google Analytics、Googleタグマネージャー、Facebook Pixel、広告タグ、チャットウィジェット等の外部スクリプトが積み重なると、表示をブロックする処理が増えます。特に使っていない広告タグが残っているケースは速やかに削除してください。

原因5:Webフォントの読み込み

Google Fontsなどの外部Webフォントは、フォントファイルの読み込みが完了するまでテキストが表示されない(FOUT/FOIT)問題を引き起こします。日本語フォントは英語フォントの10倍以上のファイルサイズがあるため、影響が特に大きくなります。

原因6:CSS/JavaScriptの肥大化

テーマやプラグインが生成するCSS/JavaScriptファイルが未圧縮のまま読み込まれているケースです。ミニファイ(不要な空白・改行の除去)とGzip圧縮だけでファイルサイズが30〜70%削減できます。

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PageSpeed Insightsでの診断方法

PageSpeed Insights(無料)にURLを入力するだけで、表示速度の診断と改善提案が表示されます。

指標 合格ライン 要改善 不合格
FCP(初回描画) 1.8秒以内 1.8〜3秒 3秒超
LCP(最大描画) 2.5秒以内 2.5〜4秒 4秒超
CLS(レイアウトずれ) 0.1以下 0.1〜0.25 0.25超
INP(応答速度) 200ms以内 200〜500ms 500ms超

自分でできる改善策5つ

1

画像をWebPに変換(効果:大)

WordPressプラグイン「EWWW Image Optimizer」をインストールするだけで、既存の全画像が自動的にWebPに変換されます。無料で利用可能。これだけでPageSpeedスコアが10〜20点向上するケースが多いです。

2

不要プラグインの削除(効果:大)

WordPressの「プラグイン」一覧を確認し、使っていないプラグインを「無効化」→「削除」します。特にスライダー系・ソーシャル共有系・旅行予約系は重いため優先的に削除してください。

3

キャッシュプラグインの導入(効果:中)

「WP Super Cache」または「W3 Total Cache」をインストール。ページの表示結果をキャッシュし、2回目以降のアクセスで表示速度が大幅に改善します。

4

画像の遅延読み込み(効果:中)

ページの下部にある画像を、スクロールして表示領域に入った時点で読み込む設定です。WordPress 5.5以降はデフォルトで有効ですが、古いテーマでは無効になっている場合があります。

5

不要な外部スクリプトの削除(効果:中)

使っていない広告タグ、チャットツール、アクセス解析ツールを削除します。ページのソースコードを確認し、心当たりのないスクリプトがあれば制作会社に確認してください。

表示速度とAI検索引用の関係

2026年のSEO・GEOにおいて、表示速度は単なるユーザー体験の指標を超えた重要性を持っています。

6.7回

FCP 0.4秒未満のサイトの
月間平均AI引用数

2.1回

FCP 1.13秒超のサイトの
月間平均AI引用数

この3.2倍の差は、AI検索エンジンがページの表示速度を「信頼性のシグナル」として評価していることを示唆しています。GEO対策の効果を最大化するためにも、表示速度の改善は前提条件です。

表示速度改善の成功事例

事例:jinrai.co.jpの表示速度改善

課題:モバイルPageSpeedスコア38点。FCP推定2.5〜5.5秒。旅行予約プラグインYatraが12ファイル(CSS 5+JS 7)を全ページに読み込んでおり、ブロッキングリソースが21ファイルに達していた。

施策:①Yatraプラグインの無効化(-6 CSS, -6 JS)②不要プラグイン5件の削除 ③画像のWebP変換

結果:ブロッキングリソース21→9ファイルに削減。FCP推定-1.0〜2.0秒改善。PageSpeedスコア38→62点に向上。施策はすべて無料で実施。

専門家に依頼すべき改善策

自分でできる改善でPageSpeedスコアが60点以上に達しない場合は、以下の専門的な改善が必要です。

施策 費用目安 効果
Webフォントのローカルホスティング 3〜5万円 FCP -0.5〜1.0秒
JavaScriptのdefer/async最適化 3〜8万円 FCP -0.3〜0.5秒
テーマの軽量化・カスタマイズ 10〜30万円 総合的に大幅改善
サーバー移行 5〜15万円 TTFB -0.5〜1.0秒

表示速度改善の優先順位マトリクス

限られた予算と時間で最大の効果を得るには、「効果が大きい+対応コストが低い」施策から順に取り組むのが鉄則です。

🔥 最優先(効果大・コスト低)

・画像のWebP変換(無料プラグインで即対応)
・不要プラグインの削除(管理画面から即対応)
・使っていないスクリプトの削除

📋 次点(効果中〜大・コスト中)

・キャッシュプラグインの導入
・Webフォントのローカルホスティング
・サーバー移行(格安→中堅サーバー)

実際の改善作業では、PageSpeed Insightsの「改善できる項目」セクションに表示される提案を上から順に対応していくのが効率的です。各提案には推定改善時間が表示されるため、効果の大きい順に取り組めます。

よくある質問

PageSpeedスコアが何点あれば合格ですか

モバイルで50点以上が最低ライン、70点以上が合格、90点以上が優秀です。日本の中小企業サイトの平均は30〜50点で、改善の余地が大きいケースがほとんどです。

サーバーを変えるだけで速くなりますか

はい、大きく改善するケースがあります。月額500円の格安サーバーからエックスサーバー(月額990円〜)やConoHa WING(月額891円〜)に移行するだけで、TTFB(サーバー応答時間)が0.5〜1秒改善するケースは珍しくありません。

CDN(コンテンツ配信ネットワーク)は必要ですか

月間10万PV以上のサイトであれば導入効果があります。Cloudflare(無料プランあり)は最も手軽に導入でき、グローバルなアクセスに対しても安定した表示速度を提供します。月間1万PV以下のサイトでは、CDNよりも画像最適化とプラグイン削減の効果が大きいです。

表示速度の改善にいくらかかりますか

自分で対応できる範囲(画像最適化・プラグイン削除・キャッシュ設定)は無料〜数千円です。サーバー移行は月額の差額のみ。専門的な改善(テーマの軽量化・JavaScriptの最適化・フォントのローカルホスティング)を外注する場合は5〜20万円が相場です。

表示速度を改善するとどのくらいCVが増えますか

Googleの公開データでは、表示速度が1秒改善するとコンバージョン率が平均27%向上するとされています。たとえば月間10件の問い合わせがあるサイトで表示速度を1秒改善すれば、月間13件程度に増加する計算です。

まとめ

ホームページの表示速度は、訪問者の離脱率・Google検索順位・AI検索の引用数に直接影響する最重要指標です。画像のWebP変換と不要プラグインの削除だけでPageSpeedスコアが20〜30点改善するケースが多く、対応コストは0円からスタートできます。まずはPageSpeed Insightsで自社サイトの現状スコアを確認するところから始めてください。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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