AI検索の流入はどう計測する?GA4の設定3つとGSCの併用

AI検索の流入はどう計測する?GA4の設定3つとGSCの併用

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

結論: ChatGPTやPerplexityからの流入は、GA4では「参照元(referral)」として記録されます。chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com、copilot.microsoft.com などがその代表です。ただし初期設定のままでは他の参照元に埋もれて見えないため、①探索レポートで参照元別に抽出する ②AI検索用のセグメントを作る ③カスタムチャネルグループを作成して「AI検索」という枠を独立させる、という3つの設定が必要です。注意点として、Google AI概要(AI Overview)からの流入は通常のGoogle検索(organic)に含まれるため、GA4だけでは分離できません。この部分はSearch Consoleのクリック率の変化から推定します。

【2026年10月20日更新】2026年10月8日〜15日に起きた、ChatGPTからの訪問がGA4で「Direct(直接の訪問)」に分類される計測の不具合と、その期間のデータの扱い方を追記しました。

「AI検索から人が来ているのか分からない」——GA4は初期設定のままだと、AI経由の流入が他の参照元に紛れて見えません。本記事では、設定手順と、GA4だけでは分からない部分の見極め方を解説します。

🧭 目的別ガイド

・追うべき指標を知りたい → GEO対策の効果測定・KPI
・Search Consoleの設定 → Google Search Consoleの始め方
・引用されるための施策 → LLMO対策のやり方10手順

AI検索からの流入はGA4でどう記録されるか

ChatGPTやPerplexityの回答からリンクをクリックしてサイトに来た場合、GA4では「参照元(referral)」として記録されます。主なドメインは次のとおりです。

AI検索 GA4に記録される参照元ドメイン チャネル
ChatGPT chatgpt.com(旧 chat.openai.com) Referral
Perplexity perplexity.ai Referral
Gemini gemini.google.com Referral
Microsoft Copilot copilot.microsoft.com Referral
Claude claude.ai Referral
Google AI概要 google(通常の検索と同じ) Organic Search

最重要の注意点です。Google AI概要(AI Overview)からの流入は、通常のGoogle検索と区別できません。同じgoogleドメインからの遷移として扱われるためです。GA4だけで「AI概要の影響」を測ろうとすると行き詰まります。この部分は後述するSearch Consoleでの推定が必要です。

手順①:探索レポートでAI流入を抽出する

まず現状を確認します。標準レポートでは埋もれてしまうため、探索レポートを使います。

1. GA4の左メニュー「探索」→「空白」で新規作成
2. ディメンションに「セッションの参照元」を追加
3. 指標に「セッション」「エンゲージメント率」「コンバージョン」を追加
4. 行に「セッションの参照元」、値に各指標を配置
5. フィルタで「セッションの参照元」に chatgpt を含む、などを指定

これで、どのAIから何セッション来ているかが分かります。数が少なくても落胆しないでください。重要なのは絶対数より推移です。

手順②:AI検索用のセグメントを作る

毎回フィルタを設定するのは手間なので、セグメントとして保存します。

探索レポートの「セグメント」→「+」→「セッションセグメント」を選び、条件に「セッションの参照元」が次のいずれかに一致として、以下を指定します。

chatgpt.com
perplexity.ai
gemini.google.com
copilot.microsoft.com
claude.ai
www.bing.com

このセグメントを適用すれば、AI経由の訪問者だけの行動(滞在時間、閲覧ページ、コンバージョン率)を通常流入と比較できます。

手順③:カスタムチャネルグループで「AI検索」枠を作る

最も実務的なのがこれです。標準のチャネル(Organic Search/Referral など)に加えて、「AI検索」という独自のチャネルを作れます。

設定手順:「管理」→「データの表示」→「チャネルグループ」→「新しいチャネルグループを作成」
新しいチャネルとして「AI検索」を追加し、条件に「参照元」が上記ドメインのいずれかに一致、と設定します。作成後は標準レポートでも「AI検索」がチャネルとして表示されるようになります。

チャネルグループの変更は、作成時点以降のデータにのみ適用されます(過去データには遡及しません)。早めに作っておくほど、後から比較できる期間が長くなります。

Google AI概要の影響はSearch Consoleで推定する

前述のとおり、AI概要からの流入はGA4では分離できません。そこでSearch Consoleの数値の動きから推定します。

状態 読み取れること
表示回数:横ばい/CTR:低下/掲載順位:横ばい AI概要に答えを奪われている可能性が高い
表示回数:低下/掲載順位:低下 通常の順位下落。SEOの問題
表示回数:増加/CTR:低下 対象クエリが広がった。必ずしも悪くない
表示回数:横ばい/CTR:横ばい 影響は限定的

確認手順:Search Consoleの「検索パフォーマンス」→期間を「過去6か月」→「日付を比較」で前期間と比較→「ページ」タブでURL別にCTRの変化を見ます。

1行目のパターン(順位も表示回数も変わらないのにCTRだけ落ちた)が出ているページは、GEOリライトの最優先候補です。直し方はGEOリライト6ステップで解説しています。

AI経由の流入を評価するときの視点

AI検索からの流入は、数が少なくても軽視できません。理由は質が異なるからです。

AIの回答を読んだうえでリンクをクリックする人は、すでに課題や選択肢を理解した状態で訪問します。つまり検討が進んだ段階の訪問者である可能性が高い。実際、セグメントを分けて比較すると、エンゲージメント率やコンバージョン率が通常の検索流入より高く出るケースがあります。

まずは自社のデータで、AI流入と通常検索流入のコンバージョン率を比較してみてください。セッション数だけで判断すると、価値を見誤ります。

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2026年10月8日〜15日:ChatGPT流入が「直接の訪問」に移った計測の不具合

ChatGPTは10月7日にGPT-6へ切り替わりました。その直後の10月8日ごろから、回答の文中のリンクに付いていた utm_source=chatgpt.com と、参照元の情報(リファラー)が外れる不具合が起きました。GA4ではChatGPTからの訪問が「Direct(直接の訪問)」に分類され、計測した会社によってはChatGPT流入が22〜57%減ったように見えたと報告されています。

10月15日から修正が段階的に展開され、utm_source 付きのクリックはほぼ前週の水準に戻ったとされます。ただし参照元の情報はまだ戻っておらず、すでに「Direct」に入った訪問は後から直りません。OpenAIは公式に説明しておらず、修正の情報もAdobeの担当者の報告によるものです。

この期間のデータは、次のように扱ってください。

  1. GA4の10月8日〜15日に「計測の不具合」の注釈を入れる
  2. ChatGPT流入は、参照元ではなく utm_source=chatgpt.com で数える(参照元なしで届くクリックが多いため)。手順③のチャネルグループにも、utm_sourceの条件を加えておく
  3. ChatGPT流入と「Direct」を同じ期間で並べ、ChatGPTが減った分だけ同じページへのDirectが増えていないかを見る
  4. 減少を施策の失敗と判断する前に、10月16日以降の数字が戻っているかを確かめる

出典:Search Engine Journal(2026年10月)/Relevant Audience(2026年10月)

GA4だけでは分からないこと

ここまでの設定で流入は測れますが、GA4では測れない領域があります。

測れること 測れないこと
AI経由で何人来たか AIの回答で自社が引用されたか
どのページに来たか どの質問で引用されたか
来訪後の行動・CV 競合と比べた引用シェア
AI概要以外の流入 AI概要での自社の露出状況

クリックされなければGA4には何も記録されません。しかしAIの回答内で社名が言及されること自体に価値があります(ユーザーの認知や比較検討に影響するため)。この「クリックされていないが露出している」部分は、AI検索側を直接計測しないと把握できません。

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よくある質問(FAQ)

Q. ChatGPTからの流入はGA4で確認できますか?

できます。参照元(referral)として chatgpt.com が記録されます。ただし標準レポートでは他の参照元に埋もれるため、探索レポートで参照元を絞り込むか、カスタムチャネルグループで「AI検索」という枠を作ると確認しやすくなります。なお2026年10月8日〜15日は、ChatGPT側の不具合で一部の訪問が「Direct(直接の訪問)」に分類されています。この期間は utm_source=chatgpt.com でも数えてください。

Q. Google AI概要からの流入は分かりますか?

GA4では分離できません。AI概要は通常のGoogle検索と同じ扱いで記録されるためです。代わりにSearch Consoleで「表示回数と掲載順位は横ばいなのにCTRだけ低下している」ページを探すことで、影響を推定します。

Q. AI検索用のチャネルはどう作りますか?

GA4の「管理」→「データの表示」→「チャネルグループ」→「新しいチャネルグループを作成」から、「AI検索」というチャネルを追加し、参照元が chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com などに一致する条件を設定します。作成時点以降のデータに適用され、過去には遡及しない点に注意してください。

Q. AI経由の流入が少ない場合はどう判断すべきですか?

絶対数ではなく推移と質で判断してください。AIの回答を読んだうえで訪問する人は検討が進んだ段階にあることが多く、エンゲージメント率やコンバージョン率が通常の検索流入より高く出るケースがあります。セグメントを分けて比較してみてください。

Q. GA4を設定すればAI検索対策の効果は測れますか?

流入は測れますが、それだけでは不十分です。GA4はクリックされた分しか記録しないため、「AIの回答で自社が引用・言及されたか」「どの質問で引用されたか」「競合と比べてどうか」は分かりません。クリックを伴わない露出を把握するには、AI検索側を直接計測する必要があります。

Q. 参照元にはどのドメインを登録すればいいですか?

主要なものは chatgpt.com(旧 chat.openai.com)、perplexity.ai、gemini.google.com、copilot.microsoft.com、claude.ai です。AI検索サービスは増えているため、定期的に参照元レポートを確認し、新しいドメインが出てきたら条件に追加してください。

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まとめ

AI検索からの流入は、GA4の参照元として記録されます。①探索レポートで抽出 ②セグメントを作成 ③カスタムチャネルグループで「AI検索」枠を作る——この3つを設定すれば、AI経由の訪問と成果を継続的に追えるようになります。

ただしGoogle AI概要からの流入は分離できないため、その部分はSearch ConsoleのCTR変化から推定してください。そして、GA4はクリックされた分しか記録しません。クリックされていないが引用されている状態を把握するには、AI検索側の計測が別途必要になります。

参考・出典

  • Google アナリティクス ヘルプ、Google Search Console ヘルプ(2026年時点)

※GA4の画面構成・メニュー名は変更される場合があります。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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