結論: ChatGPTやPerplexityからの流入は、GA4では「参照元(referral)」として記録されます。chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com、copilot.microsoft.com などがその代表です。ただし初期設定のままでは他の参照元に埋もれて見えないため、①探索レポートで参照元別に抽出する ②AI検索用のセグメントを作る ③カスタムチャネルグループを作成して「AI検索」という枠を独立させる、という3つの設定が必要です。注意点として、Google AI概要(AI Overview)からの流入は通常のGoogle検索(organic)に含まれるため、GA4だけでは分離できません。この部分はSearch Consoleのクリック率の変化から推定します。
「AI検索から人が来ているのか分からない」——GA4は初期設定のままだと、AI経由の流入が他の参照元に紛れて見えません。本記事では、設定手順と、GA4だけでは分からない部分の見極め方を解説します。
🧭 目的別ガイド
・追うべき指標を知りたい → GEO対策の効果測定・KPI
・Search Consoleの設定 → Google Search Consoleの始め方
・引用されるための施策 → LLMO対策のやり方10手順
AI検索からの流入はGA4でどう記録されるか
ChatGPTやPerplexityの回答からリンクをクリックしてサイトに来た場合、GA4では「参照元(referral)」として記録されます。主なドメインは次のとおりです。
| AI検索 | GA4に記録される参照元ドメイン | チャネル |
|---|---|---|
| ChatGPT | chatgpt.com(旧 chat.openai.com) | Referral |
| Perplexity | perplexity.ai | Referral |
| Gemini | gemini.google.com | Referral |
| Microsoft Copilot | copilot.microsoft.com | Referral |
| Claude | claude.ai | Referral |
| Google AI概要 | google(通常の検索と同じ) | Organic Search |
最重要の注意点です。Google AI概要(AI Overview)からの流入は、通常のGoogle検索と区別できません。同じgoogleドメインからの遷移として扱われるためです。GA4だけで「AI概要の影響」を測ろうとすると行き詰まります。この部分は後述するSearch Consoleでの推定が必要です。
手順①:探索レポートでAI流入を抽出する
まず現状を確認します。標準レポートでは埋もれてしまうため、探索レポートを使います。
1. GA4の左メニュー「探索」→「空白」で新規作成
2. ディメンションに「セッションの参照元」を追加
3. 指標に「セッション」「エンゲージメント率」「コンバージョン」を追加
4. 行に「セッションの参照元」、値に各指標を配置
5. フィルタで「セッションの参照元」に chatgpt を含む、などを指定
これで、どのAIから何セッション来ているかが分かります。数が少なくても落胆しないでください。重要なのは絶対数より推移です。
手順②:AI検索用のセグメントを作る
毎回フィルタを設定するのは手間なので、セグメントとして保存します。
探索レポートの「セグメント」→「+」→「セッションセグメント」を選び、条件に「セッションの参照元」が次のいずれかに一致として、以下を指定します。
chatgpt.com
perplexity.ai
gemini.google.com
copilot.microsoft.com
claude.ai
www.bing.comこのセグメントを適用すれば、AI経由の訪問者だけの行動(滞在時間、閲覧ページ、コンバージョン率)を通常流入と比較できます。
手順③:カスタムチャネルグループで「AI検索」枠を作る
最も実務的なのがこれです。標準のチャネル(Organic Search/Referral など)に加えて、「AI検索」という独自のチャネルを作れます。
設定手順:「管理」→「データの表示」→「チャネルグループ」→「新しいチャネルグループを作成」
新しいチャネルとして「AI検索」を追加し、条件に「参照元」が上記ドメインのいずれかに一致、と設定します。作成後は標準レポートでも「AI検索」がチャネルとして表示されるようになります。
チャネルグループの変更は、作成時点以降のデータにのみ適用されます(過去データには遡及しません)。早めに作っておくほど、後から比較できる期間が長くなります。
Google AI概要の影響はSearch Consoleで推定する
前述のとおり、AI概要からの流入はGA4では分離できません。そこでSearch Consoleの数値の動きから推定します。
| 状態 | 読み取れること |
|---|---|
| 表示回数:横ばい/CTR:低下/掲載順位:横ばい | AI概要に答えを奪われている可能性が高い |
| 表示回数:低下/掲載順位:低下 | 通常の順位下落。SEOの問題 |
| 表示回数:増加/CTR:低下 | 対象クエリが広がった。必ずしも悪くない |
| 表示回数:横ばい/CTR:横ばい | 影響は限定的 |
確認手順:Search Consoleの「検索パフォーマンス」→期間を「過去6か月」→「日付を比較」で前期間と比較→「ページ」タブでURL別にCTRの変化を見ます。
1行目のパターン(順位も表示回数も変わらないのにCTRだけ落ちた)が出ているページは、GEOリライトの最優先候補です。直し方はGEOリライト6ステップで解説しています。
AI経由の流入を評価するときの視点
AI検索からの流入は、数が少なくても軽視できません。理由は質が異なるからです。
AIの回答を読んだうえでリンクをクリックする人は、すでに課題や選択肢を理解した状態で訪問します。つまり検討が進んだ段階の訪問者である可能性が高い。実際、セグメントを分けて比較すると、エンゲージメント率やコンバージョン率が通常の検索流入より高く出るケースがあります。
まずは自社のデータで、AI流入と通常検索流入のコンバージョン率を比較してみてください。セッション数だけで判断すると、価値を見誤ります。
GA4だけでは分からないこと
ここまでの設定で流入は測れますが、GA4では測れない領域があります。
| 測れること | 測れないこと |
|---|---|
| AI経由で何人来たか | AIの回答で自社が引用されたか |
| どのページに来たか | どの質問で引用されたか |
| 来訪後の行動・CV | 競合と比べた引用シェア |
| AI概要以外の流入 | AI概要での自社の露出状況 |
クリックされなければGA4には何も記録されません。しかしAIの回答内で社名が言及されること自体に価値があります(ユーザーの認知や比較検討に影響するため)。この「クリックされていないが露出している」部分は、AI検索側を直接計測しないと把握できません。
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よくある質問(FAQ)
Q. ChatGPTからの流入はGA4で確認できますか?
できます。参照元(referral)として chatgpt.com が記録されます。ただし標準レポートでは他の参照元に埋もれるため、探索レポートで参照元を絞り込むか、カスタムチャネルグループで「AI検索」という枠を作ると確認しやすくなります。
Q. Google AI概要からの流入は分かりますか?
GA4では分離できません。AI概要は通常のGoogle検索と同じ扱いで記録されるためです。代わりにSearch Consoleで「表示回数と掲載順位は横ばいなのにCTRだけ低下している」ページを探すことで、影響を推定します。
Q. AI検索用のチャネルはどう作りますか?
GA4の「管理」→「データの表示」→「チャネルグループ」→「新しいチャネルグループを作成」から、「AI検索」というチャネルを追加し、参照元が chatgpt.com、perplexity.ai、gemini.google.com などに一致する条件を設定します。作成時点以降のデータに適用され、過去には遡及しない点に注意してください。
Q. AI経由の流入が少ない場合はどう判断すべきですか?
絶対数ではなく推移と質で判断してください。AIの回答を読んだうえで訪問する人は検討が進んだ段階にあることが多く、エンゲージメント率やコンバージョン率が通常の検索流入より高く出るケースがあります。セグメントを分けて比較してみてください。
Q. GA4を設定すればAI検索対策の効果は測れますか?
流入は測れますが、それだけでは不十分です。GA4はクリックされた分しか記録しないため、「AIの回答で自社が引用・言及されたか」「どの質問で引用されたか」「競合と比べてどうか」は分かりません。クリックを伴わない露出を把握するには、AI検索側を直接計測する必要があります。
Q. 参照元にはどのドメインを登録すればいいですか?
主要なものは chatgpt.com(旧 chat.openai.com)、perplexity.ai、gemini.google.com、copilot.microsoft.com、claude.ai です。AI検索サービスは増えているため、定期的に参照元レポートを確認し、新しいドメインが出てきたら条件に追加してください。
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まとめ
AI検索からの流入は、GA4の参照元として記録されます。①探索レポートで抽出 ②セグメントを作成 ③カスタムチャネルグループで「AI検索」枠を作る——この3つを設定すれば、AI経由の訪問と成果を継続的に追えるようになります。
ただしGoogle AI概要からの流入は分離できないため、その部分はSearch ConsoleのCTR変化から推定してください。そして、GA4はクリックされた分しか記録しません。クリックされていないが引用されている状態を把握するには、AI検索側の計測が別途必要になります。
参考・出典
- Google アナリティクス ヘルプ、Google Search Console ヘルプ(2026年時点)
※GA4の画面構成・メニュー名は変更される場合があります。
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