結論: 生成AI言及チェッカー(LLMO計測チェッカー)とは、オルグロー株式会社が無料で提供する国産のLLMO/GEO計測ツールです。ブランド名・検索クエリ・URLを入力すると、Googleの「AIによる概要」・ChatGPT・Geminiの回答に自社名が含まれているかを判定できます。会員登録もダウンロードも不要で、完全無料。AI検索での自社の見え方を初めて確認する用途では、現時点で最も手軽な選択肢です。ただし1回に計測できるクエリは3つまでで、継続的な定点観測や競合比較、Perplexity・Claudeへの対応は含まれません。本格運用には有料ツールが必要になります。
1. 生成AI言及チェッカーとは
SEO・LLMO支援を手がけるオルグロー株式会社(東京都渋谷区)が2026年6月に公開した無料ツールです(PR TIMES発表)。同社が運営する被リンクサービス「ホワイトリンク」のドメイン上で提供されています。
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 提供元 | オルグロー株式会社(東京都渋谷区) |
| 料金 | 完全無料 |
| 会員登録 | 不要(ダウンロードも不要) |
| 対応AI | Googleの「AIによる概要」/ChatGPT/Gemini(3種) |
| 同時計測できるクエリ数 | 最大3つ |
| ブランド名の入力 | 最大3ワード・完全一致のみ(部分一致は不可) |
| クエリの文字数 | 2〜100文字 |
| 計測にかかる時間 | 1クエリあたり数秒〜10秒程度 |
| 取得できる項目 | 言及の有無/表示有無/回答全文 |
2. 使い方|4ステップで完了します
操作は画面の指示どおりに4項目を埋めるだけです。
STEP1:ブランド名を入力
AIに言及されているか確認したい固有名詞を入れます。ここで注意が必要なのは完全一致でしか判定されない点です。正式名称での入力が推奨されており、スペースの有無も結果に影響します。半角/全角、大文字/小文字は自動的に統一されます。
STEP2:検索クエリを入力
キーワード形式(例:SEO会社 比較)でも、質問文形式(例:SEO会社でおすすめはどこですか?)でも入力できます。公式の説明では、質問文形式のほうが実際の利用に近く、言及状況をより正確に把握できる傾向があるとされています。
STEP3:対象の生成AIを選択
「AIによる概要」「ChatGPT」「Gemini」から複数選択できます。
STEP4:URLを入力
引用されているか確認したいURLを指定します。
使うときのコツ:いきなり「AI導入 コンサル」のような一般的な語で試すと、大手ばかりが並んで自社が出てこず、それ以上わからなくなります。最初は「横浜 中小企業 AI導入支援」のように、地域・規模・課題を含んだ具体的な質問文で試してください。中小企業が現実的に引用を狙えるのは、こうした具体クエリだからです。
3. 何ができて、何ができないか
無料ツールなので、できることの範囲は明確に区切られています。導入判断のために、両方を並べます。
| できること | できないこと |
|---|---|
| 3種のAIでの言及有無を今すぐ確認できる | 継続的な定点観測(毎日・毎週の自動計測) |
| 回答の全文を確認できる | 競合との比較(複数ブランドの同時登録) |
| 登録不要・無料で何度でも試せる | Perplexity・Claude・Copilotへの対応 |
| どのクエリで出るかを手早く探索できる | 引用元URLの分析(どのページが引用されたか) |
| データのCSV出力やAPI連携 |
この区切り方は、無料ツールとして妥当だと考えています。「現状を知る」用途に絞って作られており、その範囲では過不足がありません。逆に言えば、継続運用のフェーズに入ったら有料ツールへ移る前提の設計です。
4. 結果を読むときの注意点
ここが最も重要です。公式の仕様説明にも明記されていますが、生成AIの回答は実行タイミングや環境によって変動します。同じクエリでも結果が変わるため、1回の結果で判断してはいけません。
実務上は、次のように扱ってください。
| やってはいけない読み方 | 正しい読み方 |
|---|---|
| 1回試して「出なかった」→ 対策は無意味だと判断する | 日を変えて3回以上試し、出現の傾向を見る |
| 1回出た → 引用されていると結論づける | 継続的に出るかを確認する。1回の出現は偶然の可能性がある |
| 一般語で出ない → 自社は勝てないと判断する | 具体クエリに変えて再測定する。勝ち筋はそちらにある |
また「AIによる概要」は、そもそもそのクエリで表示されない場合があります。その場合は「表示なし」となりますが、これは自社の問題ではありません。取得エラーが出たときは時間をおいて再試行してください。
5. 無料ツールだけで回す実務手順
このツールは1回3クエリまでという制約がありますが、手順を決めておけば、無料のまま継続的な定点観測に使えます。当社が中小企業に案内している進め方を紹介します。
手順1:質問リストを12個作る
見込み客が実際にAIへ聞きそうな質問を書き出します。重要なのは一般語と具体語を混ぜることです。一般語だけだと全滅して打ち手が見えず、具体語だけだと市場の広さがわかりません。目安は次の配分です。
| 種類 | 個数 | 例(AI導入支援会社の場合) |
|---|---|---|
| 一般クエリ | 3個 | 「AI導入支援会社 おすすめ」 |
| 地域つきクエリ | 3個 | 「横浜 AI導入支援 会社」 |
| 課題つきクエリ | 3個 | 「中小企業 AI導入 何から始める」 |
| 比較・検討クエリ | 3個 | 「AI導入支援 費用相場 中小企業」 |
12個にする理由は、3クエリ×4回の実行で1セットが終わるためです。1回あたり数十秒なので、全部で5分もかかりません。
手順2:月1回、同じ条件で回す
計測日を決めて、毎月同じ12個を同じ順番で実行します。条件を揃えないと、前月との差が施策の効果なのか単なる変動なのか判別できません。結果はスプレッドシートに「◯/×」で記録するだけで十分です。
| 質問 | 1月 | 2月 | 3月 |
|---|---|---|---|
| AI導入支援会社 おすすめ | × | × | × |
| 横浜 AI導入支援 会社 | × | ◯ | ◯ |
| 中小企業 AI導入 何から始める | × | × | ◯ |
この表の形になると、どこから崩せているかが一目でわかります。上の例では、地域つきクエリから先に取れ始めています。これはGEO対策で典型的なパターンで、次に狙うべきは同じ地域軸の別クエリだと判断できます。
手順3:回答全文から引用元を読む
このツールは回答全文を取得できます。ここを読み飛ばさないでください。自社が出ていなかったとき、代わりに誰が出ているかが最大の情報です。
見るべきは競合他社名だけではありません。比較サイト、業界メディア、まとめ記事など第三者の媒体名が繰り返し出てくるはずです。AI引用の多くは第三者が書いた記事から生まれるため、そこに載ることが最短の打ち手になります。知名度で媒体を選ぶのではなく、実際に引用されている媒体を優先してアプローチしてください。
ここが無料ツールで最も価値の高い使い方です。「自社が出たか」だけを見て終わると、得られる情報は◯か×の1ビットしかありません。回答全文を読めば、誰が引用されているか、どの媒体が効いているか、どんな文脈で語られているかまで取れます。同じ無料でも、得られる量が桁違いです。
6. 有料ツールへ進むべきタイミング
無料ツールで十分な段階と、有料が必要な段階の境目は明確です。
| 状況 | 判断 |
|---|---|
| AI検索での見え方を初めて確認する | 無料で十分 |
| 狙うべきクエリを探している段階 | 無料で十分 |
| 監視したいクエリが10個を超えた | 有料を検討 |
| 競合3社以上との比較が必要になった | 有料を検討 |
| 月次で経営層に報告する必要がある | 有料が現実的 |
| Perplexity・Claudeも押さえたい | 有料が必要 |
手作業の負担が実際に発生してから有料に移るのが、失敗の少ない順番です。先にツールを契約しても、比較対象となる基準値がないため数字の良し悪しを判断できません。有料ツールの比較はGEO対策ツールおすすめ22選【2026】と無料で使えるGEO対策ツールは?月5万円以下を比較にまとめています。
当社の利害関係について:当社はGEO Hack SuiteというGEO計測ツールを提供しているため、この分野の記述には利害関係があります。そのうえで申し上げると、本記事で紹介した無料ツールで足りる段階の企業に、有料ツールをおすすめするつもりはありません。まず無料で現状を把握してください。
7. 計測した後にやること
言及されていなかった場合、原因は大きく3つに分かれます。
①そもそもAIに認識されていない。自社サイトの情報が薄い、会社情報が構造化されていない、AIクローラーをブロックしている、などが原因です。まず構造化データの実装とllms.txtの設置を確認してください。
②認識されているが、選ばれていない。この場合はコンテンツの書き方の問題です。冒頭で結論を言い切る、具体的な数字を入れる、出典を明示する。詳しくはアンサーカプセルの作り方8手順で解説しています。
③外部での言及が足りていない。これが最も多く、かつ最も時間がかかります。AI引用の多くは第三者が書いた記事から生まれるため、自社サイトだけを磨いても限界があります。詳細はGEO・LLMOレポート2026年7月をご覧ください。
よくある質問(FAQ)
Q. 生成AI言及チェッカーは本当に無料ですか?
無料です。会員登録もダウンロードも不要で、ブラウザ上で利用できます。運営元はSEO・LLMO支援を手がけるオルグロー株式会社で、同社サービスへの導線を兼ねた無料ツールという位置づけです。
Q. 何回まで使えますか?
公式に回数制限は明示されていません。ただし1回の実行で同時に計測できる検索クエリは最大3つまでです。多くのクエリを調べたい場合は、実行を分けて繰り返す必要があります。
Q. Perplexityは計測できますか?
できません。対応しているのはGoogleの「AIによる概要」・ChatGPT・Geminiの3種です。Perplexity・Claude・Copilotを含めて監視したい場合は、有料ツールの検討が必要になります。
Q. ブランド名が部分一致では判定されないと聞きました
そのとおりです。完全一致でのみ判定されるため、正式名称での入力が推奨されています。スペースの有無も結果に影響します。半角/全角と大文字/小文字は自動で統一されます。
Q. 同じクエリなのに結果が変わります
仕様です。生成AIの回答は実行タイミングや環境によって変動するため、公式も参考値として扱うよう案内しています。1回の結果で判断せず、日を変えて複数回試して傾向を見てください。
Q. 言及されていませんでした。何から手をつければいいですか?
まずクエリを変えて再測定してください。一般的な語では大手が占有していることが多く、地域名・業種名・具体的な課題を含んだ質問に変えると結果が変わることがあります。それでも出ない場合は、構造化データの実装、AIクローラーの設定確認、コンテンツの書き方の順に見直してください。
まとめ
生成AI言及チェッカーは、「AI検索で自社がどう見えているか」を無料で、登録なしに、今すぐ確認できるツールです。対応AIは3種、同時計測は3クエリまでという制約はありますが、現状把握という用途に絞れば過不足はありません。
GEO対策で最も多い失敗は、基準値を持たないままツールを契約したり施策を始めたりすることです。まず無料で測る。数字を持ってから次を決める。この順番を守るための入口として、有力な選択肢だと考えています。
参考・出典
※本記事は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。仕様・提供条件は変更される可能性があるため、利用時は公式ページで最新情報をご確認ください。当社は本ツールの提供元とは資本関係・提携関係にありません。
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測ったあと、何をすればいいか迷ったら
株式会社仁頼は、横浜を中心に中小企業のAI検索対策を支援しています。無料ツールでの計測結果をもとにしたご相談も承っています。