AI Overviewsのモニタリング方法|2026年6月から無料の公式データで可能に

AI Overviewsのモニタリング方法|2026年6月から無料の公式データで可能に

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

結論: AI Overviews(AI概要)のモニタリングは、2026年6月3日にSearch Consoleへ生成AIレポートが追加されたことで、無料かつ公式データで実施できるようになりました。確認できるのは表示回数・ページ・国・デバイス・日付の5指標で、クリック数・CTR・クエリは含まれません。データは2026年5月18日以降のみで遡及はありません。有料ツールを検討すべきなのは、①クエリ単位で追いたい ②競合との比較が必要 ③ChatGPT・Claude等もあわせて追いたいという場合です。なお日本のAI Overviews出現率は、2025年5月の9%から同年11月には32%へ、半年で約4倍に拡大しています(ONE-AIO Lab調査)。

「AI Overviewsに自社が表示されているか知りたい」——2026年6月以降、この問いには無料で答えられるようになりました。

本記事では無料でできる範囲と、有料ツールが必要になる条件を公式情報にもとづいて整理します。

1. 前提|日本のAI Overviews出現率は半年で約4倍

モニタリングの必要性を判断するうえで、まず現状を押さえます。

時期 日本のAI Overviews出現率
2025年5月 観測キーワード全体の9%
2025年11月 32%(約4倍に拡大)

Hakuhodo DY ONEの「ONE-AIO Lab」による調査です(出典)。3件に1件の検索でAI Overviewsが表示される水準まで来ており、表示されているかどうかを把握していない状態はリスクになりつつあります。

2. 無料でできる|Search Console生成AIレポート

2026年6月3日、GoogleはSearch Consoleに生成AIパフォーマンスレポートを追加しました。これまで通常のパフォーマンスレポートに合算されていたAI機能での表示が、独立して確認できるようになりました。

項目 内容
料金 無料
対象 AI Overviews/AI Mode/Discoverの生成AI機能
確認できる指標 表示回数・ページ・国・デバイス・日付
(時間単位/日次/週次/月次の粒度)
含まれないもの クリック数・CTR・クエリ(検索語句)
データ開始 2026年5月18日以降のみ。遡及なし
提供範囲 段階的な展開。まだ全アカウントで利用できるとは限りません

実務で最も価値があるのは「ページ」です。どのURLがAIに引用されているかが特定できるため、成果の出ているページの型を分析し、次に作る記事の設計に反映できます。詳細はSearch Console生成AIレポートとはで解説しています。

「表示」の意味に注意

ここでの表示回数は生成AI機能の中でコンテンツが引用されたことを示します。通常の検索結果にリンクが表示されたことを意味するものではありません。同じ「インプレッション」でも中身が違うため、通常レポートの数字と単純に比較しないでください。

3. 無料でできる範囲と、その限界

やりたいこと Search Consoleで可能か
AI Overviewsに表示されているか知りたい ○ 可能
どのページが引用されているか知りたい ○ 可能
推移を追いたい ○ 可能(2026年5月18日以降)
どのクエリで表示されたか知りたい ✕ 不可
クリック率を知りたい ✕ 不可
競合と比較したい ✕ 不可
ChatGPT・Claude等も見たい ✕ 対象外

有料ツールを検討すべきなのは、下4つが必要になったときです。逆に言えば、上3つで足りる段階なら無料で十分です。

4. 有料ツールで補える範囲

AI Overviewsのモニタリングに対応する主なツールを整理します。「その価格でAI Overviewsをどう扱えるか」を軸に並べます。

ツール 月額 AI Overviewsの扱い 競合比較
Search Console 無料 表示回数・ページを公式データで確認
生成AI言及チェッカー 無料 スポット確認(1回3クエリまで)
SUPER ACT ¥6,800〜 継続計測
GEO Hack Suite(当社) ¥14,800〜 6AIの1つとして継続計測。回答全文も確認可
Semrush AI Visibility $99/1ドメイン Brand Performanceで分析 (最大9社)
ミエルカGEO ¥49,800〜という情報 AIOレポートで引用状況を競合と比較
Ahrefs Brand Radar $199〜699+本体 2024年8月からの履歴データあり

Ahrefsの履歴データは他にない特徴です。AI Overviewsのデータは2024年8月から蓄積されており、契約初日から過去の推移を確認できます(公式ヘルプ)。Search Consoleは2026年5月18日以降しか遡れないため、それ以前の推移を知りたい場合は選択肢になります。ただしAIチャットボット系の更新は月1回です。

5. AI Overviewsだけを見ても足りない理由

ここは正直にお伝えします。AI Overviewsのモニタリングだけでは、AI検索全体の半分も見えていません。

AI Search Consoleで見えるか 国内での利用状況
Google AI Overviews 検索の約3割で表示
Google AI Mode 2026年に本格展開
ChatGPT AI経由の流入で大きな比率を占めるという調査が複数
Perplexity 引用元を明示する設計で流入に寄与
Claude 法人利用を中心に拡大
Copilot Microsoft 365経由の業務利用

Search Consoleで分かるのはGoogle検索内のことだけです。ChatGPTやPerplexityでの引用状況は一切見えません。Google系はSearch Console、それ以外は専用ツールという役割分担が現実的です。

6. 実務での進め方|3ステップ

ステップ やること 費用
1 Search Consoleで生成AIレポートを確認
利用できない場合は段階的展開の途中
無料
2 引用されているページを特定し、その型を分析
「Topics & Sources」→「Cited Pages」相当の確認
無料
3 クエリ単位・競合比較・他AIが必要になったら専用ツール 月1〜5万円

1と2は今日から着手できます。Search Consoleは既に導入済みの企業が多く、設定を追加するだけでAI Overviewsでの表示が可視化できます。

データが溜まるまで判断を急がないでください。AI機能の表示は変動が大きく、データ開始も2026年5月18日以降です。数週間から数か月の推移を見てから判断することをおすすめします。単月の数字で結論を出すと、施策の効果と自然変動を取り違えます。精度の考え方はAI引用モニタリングの精度で解説しています。

7. 表示されない場合に確認すること

Search Consoleで表示回数がほぼゼロだった場合、コンテンツの問題より先に技術的な前提を確認してください。

確認項目 内容
①AIクローラーの許可状況 robots.txtでブロックしていないか。
ここが塞がっていると何をしても引用されません → 診断方法
②Googleの公式ガイドとの整合 2026年5月公開のガイドでllms.txt・チャンキング・
AI向けリライトは「不要」
と明言されました → 詳細
③独自性のある一次情報 Googleが重要としている要素。
コモディティ化した内容は引用されにくくなります
④構造化データ AI専用スキーマは不要ですが、
通常の構造化データは有効です → 実装ガイド

Googleは公式ガイドで、AEO・GEOと呼ばれる施策も「依然としてSEOである」という立場を明確にしています(Google Search Central)。AI専用の裏技を探すより、王道の改善が効きます。

8. 6つのAIを横断して見る|GEO Hack Suite

Search ConsoleでGoogle系を押さえたうえで、ChatGPT・Claude・Perplexityも追いたい場合の選択肢です。

GEO Hack SuiteのAI引用モニタリング画面。監視プロンプトの一覧と、ChatGPT・Perplexity・Gemini・Google AI概要・Copilot・Claudeの各エンジンでの引用状況が並んでいる
Google AI概要を含む6つのAI検索を、同じ質問で横断的に計測できます。
できること 内容
6AI横断の計測 Google AI概要を含む6種を同じ質問で比較詳細
回答全文の確認 AIが実際に何と答えたか、引用元はどこかを確認できます
競合比較(SoV) 同じ質問での引用シェア → 詳細
Search Console連携 公式データと突き合わせて確認できます詳細

料金はライト月14,800円(税抜)から13の基本機能はすべてのプランに標準搭載です。お申し込み後7日間の無料期間があり、期間中の解約なら料金はかかりません。他社ツールとの比較はvs 他社14ツール(忖度なしの比較)をご覧ください。

まずSearch Consoleから始めてください。無料で公式データが得られる以上、そこを飛ばして有料ツールを契約する理由はありません。「クエリ単位で追いたい」「競合と比較したい」「他のAIも見たい」——この必要性が出てきた段階で、専用ツールをご検討ください。

よくある質問(FAQ)

Q. AI Overviewsのモニタリングは無料でできますか?

できます。2026年6月3日にSearch Consoleへ追加された生成AIパフォーマンスレポートで、AI Overviews・AI Mode・Discoverの生成AI機能での表示回数を確認できます。表示回数・ページ・国・デバイス・日付の5指標が対象です。ただしクリック数・CTR・クエリは含まれず、データは2026年5月18日以降のみです。

Q. おすすめのAI Overviewsモニタリングツールを教えてください

まずSearch Consoleの生成AIレポート(無料)から始めてください。クエリ単位で追いたい、競合と比較したい、ChatGPT等も見たいという段階になったら専用ツールを検討します。2024年8月からの履歴を遡りたい場合はAhrefs Brand Radar、競合比較を細かく見たい場合はミエルカGEOやSemrush、6AIを横断して見たい場合は当社のGEO Hack Suiteが選択肢になります。

Q. Search Consoleでクエリは分かりますか?

現時点では分かりません。生成AIレポートに含まれるのは表示回数・ページ・国・デバイス・日付の5指標で、クリック数・CTR・クエリ(検索語句)は含まれていません。Googleは今後指標を追加するとしていますが、提供時期は公表されていません。

Q. 日本でAI Overviewsはどのくらい表示されますか?

Hakuhodo DY ONEの「ONE-AIO Lab」による調査では、観測キーワード全体に対する出現率が2025年5月の9%から同年11月には32%まで上昇し、半年で約4倍に拡大したと報告されています。3件に1件の検索でAI Overviewsが表示される水準です。

Q. AI Overviewsに表示されない場合は何を確認すべきですか?

コンテンツの問題より先に技術的な前提を確認してください。①robots.txtでAIクローラーをブロックしていないか、②Googleが2026年5月に公開した公式ガイドと整合しているか(llms.txt・チャンキング・AI向けリライトは「不要」と明言されています)、③独自性のある一次情報があるか、④通常の構造化データを実装しているか——この順です。

Q. Search Consoleだけで十分ですか?

Google系だけを追うなら十分です。ただしSearch Consoleで分かるのはGoogle検索内のことのみで、ChatGPT・Claude・Perplexity・Copilotでの引用状況は一切見えません。AI経由の流入ではChatGPTが大きな比率を占めるという調査が複数あるため、それらも追う場合は専用ツールが必要になります。

まとめ

AI Overviewsのモニタリングは、2026年6月からSearch Consoleで無料かつ公式データで実施できます。表示回数とページが分かるため、成果の出ているページの型を分析するところまでは無料で進められます。

有料ツールが必要になるのは、クエリ単位で追いたい・競合と比較したい・他のAIも見たいという段階です。Search Consoleを飛ばして有料ツールを契約する理由はありません。

そしてAI Overviewsだけでは全体の一部しか見えていません。ChatGPT・Claude・Perplexityでの引用状況はSearch Consoleの対象外です。Google系はSearch Console、それ以外は専用ツールという役割分担で全体像を作ってください。

参考・出典

※本記事は2026年8月時点の公開情報にもとづきます。Search Consoleの生成AIレポートは段階的な展開のため、すべてのアカウントで利用できるとは限りません。当社(株式会社仁頼)はGEO計測ツールを提供しており、本分野に利害関係があります。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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