ホームページリニューアルの費用相場|規模別の目安

ホームページリニューアルの費用相場|規模別の目安

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

ホームページリニューアルの費用相場は、規模・機能・デザインの要件によって30万〜300万円以上と幅広くなります。中小企業庁の「IT活用実態調査(2024年)」によると、中小企業がホームページのリニューアルに投じた費用の中央値は約80万円です。しかし、相場がわからないまま見積もりを取ると、必要以上に高額な契約を結んだり、逆に安すぎて品質の低いサイトが納品されたりするリスクがあります。この記事では、規模別の費用目安と内訳、見積もりで確認すべきポイントを解説します。

この記事でわかること

規模別の費用相場 / 費用の内訳と各工程の単価 / 見積もりチェックリスト / 費用を抑える方法 / 運用費の相場 / 補助金活用 / 費用対効果の考え方

規模別のリニューアル費用相場

サイト規模 ページ数 費用相場 含まれる内容
小規模 5〜10P 30〜80万円 トップ・会社概要・サービス・アクセス・問い合わせ。テンプレートデザイン
中規模 10〜30P 80〜200万円 上記+ブログ+事例+採用+SEO基本。セミオリジナルデザイン
大規模 30〜100P 200〜500万円 フルオリジナル+CMS+多言語+会員機能+SEO/GEO対策込み
EC機能付き 100〜500万円+ 上記+商品管理+決済+在庫+配送連携。Shopifyなら100〜200万円

費用の内訳

工程 費用割合 単価目安 内容
企画・設計 10〜15% 10〜30万円 ヒアリング、競合調査、サイトマップ、ワイヤーフレーム
デザイン 20〜30% 20〜80万円 トップデザイン、下層デザイン、スマホ対応
コーディング 25〜35% 30〜100万円 HTML/CSS/JS、CMS構築、レスポンシブ対応
コンテンツ 10〜20% 10〜50万円 原稿作成、写真撮影、動画制作
SEO/GEO 5〜15% 5〜30万円 キーワード調査、メタタグ、構造化データ、内部リンク
テスト・公開 5〜10% 5〜15万円 動作テスト、ブラウザ互換、DNS切替、リダイレクト

注意すべきは「見積もりに含まれていない項目」です。写真撮影、ドメイン・サーバー費用、SSL証明書、コンテンツ作成が別料金になっているケースが多く、加算すると当初の見積もりから20〜50%増額になることがあります。「この金額にすべて含まれていますか?」と必ず確認してください。

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7つの確認ポイント

レスポンシブ対応:スマホ・タブレット対応が含まれているか(別料金+10〜30万円)
CMS構築:WordPress等のCMS導入が含まれているか。自社更新可能か
SSL対応:https化の設定が含まれているか
SEO基本設定:メタタグ、サイトマップ送信、Search Console登録が含まれているか
リダイレクト:旧URLから新URLへの301リダイレクトが含まれているか。ないと検索に出なくなるリスク
コンテンツ制作:原稿・写真は誰が用意するのか。制作会社用意の場合の費用
納品後サポート:公開後の修正・バグ対応期間と範囲。無料保証期間の有無

費用を抑える5つの方法

コスト削減効果:大

テンプレートデザイン活用:フルオリジナル(50〜100万円)→テンプレートカスタマイズ(10〜30万円)
原稿を自社で用意:コンテンツ制作費(10〜50万円)を削減

コスト削減効果:中

最小構成でスタート:5〜10ページで公開→段階的に追加
写真は自社撮影+素材サイト:プロ撮影費(5〜15万円)を削減
補助金活用:IT導入補助金(最大450万円)、持続化補助金(最大200万円)

運用費の相場

運用項目 月額費用 内容
サーバー・ドメイン 1,000〜5,000円 レンタルサーバー+独自ドメイン維持費
保守・メンテナンス 5,000〜3万円 WordPress更新、セキュリティ監視、バックアップ
コンテンツ更新 3〜15万円 ブログ記事月2〜4本、ページ修正、画像差替
SEO/GEO対策 5〜30万円 記事制作、構造化データ、GEO対策、レポート

リニューアルは「作って終わり」ではなく「運用の始まり」です。ホームページ放置のリスクで解説のとおり、更新が止まったサイトは検索順位下落やAI検索からの消失を招きます。月額5〜15万円の運用予算を初期段階から計画に組み込んでください。

補助金・助成金の活用

IT導入補助金

補助率:1/2〜2/3
補助額:最大450万円
対象:ITツール(CMS・EC機能等)導入費用。HP単体は対象外の場合もあるためECやCRMと組み合わせて申請

小規模事業者持続化補助金

補助率:2/3
補助額:最大200万円
対象:販路拡大のためのHP制作・改修費用。比較的申請しやすく中小企業で最も利用されている

リニューアルの費用対効果の考え方

リニューアル費用は「コスト」ではなく「投資」です。費用対効果を計算する際は、リニューアル後に期待できる問い合わせ増加数×顧客単価で年間の売上貢献額を算出し、投資額と比較してください。たとえば、月間問い合わせが2件→6件に増加(+4件/月)し、顧客単価が50万円の場合、年間の売上貢献額は4件×12ヶ月×50万円=2,400万円です。リニューアル費用100万円+月額運用費10万円×12ヶ月=年間220万円の投資に対して、売上貢献額2,400万円であればROIは約10倍です。当社の支援実績でも、リニューアル後6〜12ヶ月で投資回収を達成するクライアントがほとんどです。逆に、リニューアルしても集客施策(SEO・GEO対策)を行わなければアクセスは増えず、投資は回収できません。リニューアルと集客をセットで計画することが重要です。

よくある質問

リニューアル費用を分割払いにできますか

多くの制作会社が分割払い(着手金50%・納品時50%等)に対応しています。月額払い(サブスク型)のサービスもあり、初期費用0円・月額1〜5万円×12〜36ヶ月で対応する会社もあります。ただし総額では一括が割安なケースが多いです。

安い制作会社と高い制作会社の違いは

主な違いはデザインのオリジナル性、企画設計の深さ、コンテンツ制作の有無、SEO対策の有無、公開後サポートです。30万円以下はテンプレート+最低限の設定、100万円以上は企画からSEOまでワンストップ対応が多いです。制作会社の選び方で詳しく解説しています。

フリーランスに依頼すると安くなりますか

制作会社の50〜70%程度の費用で対応してもらえるケースが多いです。ただし1人対応で工期が長くなりがち、病気や廃業のリスクもあります。重要な企業サイトは複数名体制の制作会社のほうが安心です。

既存データはリニューアル後も引き継げますか

ブログ記事、画像、問い合わせ履歴等は移行可能です。旧CMSから新CMSへの移行は手作業が必要な場合があり、別途5〜20万円程度かかることがあります。移行費用が見積もりに含まれているか確認してください。

リニューアルにどのくらい期間がかかりますか

小規模(5〜10P)で1〜2ヶ月、中規模(10〜30P)で2〜3ヶ月、大規模(30P以上)で3〜6ヶ月が目安です。コンテンツ準備に時間がかかるケースが多いため、依頼前に原稿の方向性を決めておくとスムーズです。

制作会社の選び方:3社以上の相見積もりが鉄則

リニューアルの失敗を防ぐ最も確実な方法は、3社以上から見積もりを取り、比較検討することです。1社だけの見積もりでは相場観がつかめず、提示された金額が高いのか安いのか判断できません。相見積もりを取る際のポイントは以下の3つです。

第一に、同じ条件で依頼すること。ページ数・機能・デザインの要件を事前に整理し、全社に同じ条件で見積もりを依頼してください。条件がバラバラだと比較になりません。第二に、見積もりの内訳を確認すること。総額だけでなく、工程ごとの単価が明記されているかを確認してください。内訳のない「一式○○万円」の見積もりは、後から追加費用が発生するリスクが高いです。第三に、制作実績を確認すること。自社と同じ業種・同じ規模のサイト制作実績があるかどうかは、仕上がりの品質に直結します。実績サイトのURLを教えてもらい、実際にスマホで閲覧してみてください。表示速度が遅い、デザインが古い実績サイトを出してくる制作会社は避けたほうが無難です。

なお、見積もりの比較方法についてはホームページ制作会社の選び方で詳しく解説しています。リニューアルのRFP(提案依頼書)のテンプレートも別記事で提供していますので、効率的に相見積もりを進めたい方は合わせて参照してください。

まとめ

ホームページリニューアルの費用は小規模30〜80万円、中規模80〜200万円、大規模200〜500万円が相場です。見積もりではレスポンシブ・SSL・SEO・リダイレクト・コンテンツ制作が含まれているかを確認し、運用費も計画に組み込んでください。補助金を活用すれば自己負担を大幅に軽減できます。まずは3社以上から見積もりを取り、チェックリストで比較検討することをおすすめします。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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