Claude Sonnet 5の値上げは撤回|$2/$10のまま、ただしトークンは30%増える

Claude Sonnet 5の値上げは撤回|$2/$10のまま、ただしトークンは30%増える

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

結論

Anthropicは2026年8月10日、Claude Sonnet 5の導入価格 $2 / $10 per MTok をそのまま標準価格にすると発表しました。9月1日に予定されていた $3 / $15 への値上げは実施されません。ただしSonnet 5は新しいトークナイザーを使っており、同じ文章でトークン数が約30%増えます。単価だけを見て試算すると、実際の請求額とズレます。

Claude Sonnet 5は2026年6月30日にリリースされたモデルです。公開時点では「導入価格」として $2 / $10 per MTok が設定され、9月1日から $3 / $15 に引き上げると告知されていました。

この値上げが、8月10日付で撤回されました。公式リリースノートには次のように記載されています。

Claude Sonnet 5の導入価格($2 / $10 per MTok)が標準価格になりました。2026年9月1日に予定されていた $3 / $15 per MTok への引き上げは行われません。

実質50%の値上げが回避された形です。Sonnet 5を本番環境で使う予定があった企業にとっては、年間コストの見通しが大きく変わります。

ただし、トークン数が約30%増えます

ここが本記事で最も伝えたい点です。単価が据え置きでも、コストは単純に据え置きになりません。

Claude Sonnet 5は新しいトークナイザーを採用しています。公式リリースノートには次のように書かれています。

Claude Sonnet 5は新しいトークナイザーを使用しており、同じテキストに対して約30%多いトークンを生成します。正確な増加量は、コンテンツとワークロードの形状によって異なります。

このトークナイザーはClaude Opus 4.7で導入されたもので、Claude Fable 5とMythos 5も同じものを使っています。Opus 4.7より前のモデルから移行する場合は、同じ増加が起きます。

実際の計算

Sonnet 4.6からSonnet 5へ移行する場合を考えます。Sonnet 4.6の価格は $3 / $15 per MTok でした。

項目 Sonnet 4.6 Sonnet 5
入力単価(per MTok) $3 $2
出力単価(per MTok) $15 $10
同じ文章のトークン数 100万トークン 約130万トークン
入力コスト(同じ文章) $3.00 約$2.60
出力コスト(同じ文章) $15.00 約$13.00

単価では33%安く見えますが、トークン増加を織り込むと実質13%程度の削減にとどまります。それでも安くなってはいますが、「3分の2になる」と見積もると外れます。

なお、この30%という数字は公式が「おおよそ」と表現しているものです。正確な増加量はコンテンツ次第と明記されています。日本語・英語・コードで挙動が変わる可能性があります。

自分のプロンプトで測る方法

推測ではなく実測してください。公式のトークンカウントAPIを使えば、送信前にトークン数を確認できます。

手順

1. 実際に使っている代表的なプロンプトを5〜10本用意する

2. トークンカウントAPIに、移行前のモデルと model: "claude-sonnet-5" の両方で投げる

3. 増加率を実測し、月間リクエスト数を掛ける

4. 入力・出力それぞれで計算する(出力側の増加も効きます)

Sonnet 5の仕様

価格以外の主要スペックも押さえておきます。

項目 内容
モデルID claude-sonnet-5
リリース日 2026年6月30日
価格 $2 / $10 per MTok(2026年8月10日に標準価格化)
コンテキスト 100万トークン
最大出力 12万8千トークン
対応外の機能 Priority Tier は利用できません(Sonnet 4.6では利用可)

公式はSonnet 5を「これまでで最もエージェント的なSonnet」と位置づけ、Sonnet 4.6から推論・ツール利用・コーディング・ナレッジワークの各領域で改善したとしています。

移行時に注意すべき3つの破壊的変更

Sonnet 4.6からの移行では、コードがそのまま動かない可能性があります。詳細はClaude Sonnet 5の破壊的変更3点で解説していますが、要点だけ挙げます。

  • adaptive thinkingが既定でオンになりました
  • 手動の extended thinking が廃止され、thinking: {type: "enabled", budget_tokens: N} は400エラーを返します
  • サンプリングパラメータtemperaturetop_ptop_k)を既定値以外に設定すると400エラーになります

よくある質問

9月1日以降も $2 / $10 のままですか

はい。2026年8月10日の公式アナウンスで、導入価格がそのまま標準価格になりました。予定されていた $3 / $15 への引き上げは実施されないと明記されています。

トークンが30%増えるなら、結局高くなりませんか

Sonnet 4.6($3 / $15)からの移行であれば、単価が33%下がるため、トークンが30%増えても総額では10%強の削減になります。ただし増加率はコンテンツによって変わるため、必ず自分のプロンプトで実測してください。

Opus 5とどちらを使うべきですか

Opus 5は $5 / $25 per MTok で、Sonnet 5の2.5倍の単価です。日常的な処理はSonnet 5、難易度の高い判断や長時間のエージェント作業はOpus 5、という使い分けが現実的です。

トークナイザーが変わったのはSonnet 5だけですか

いいえ。このトークナイザーはClaude Opus 4.7で導入され、Claude Fable 5、Claude Mythos 5でも同じものが使われています。Opus 4.7より前のモデルから移行する場合は、同様にトークン数が増えます。

出典

※本記事は2026年8月29日時点の公式リリースノートにもとづいています。価格・仕様は変更される可能性があるため、最新情報は公式ドキュメントをご確認ください。

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この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

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