日本でAIが引用するサイトは?Wikipedia1位・YouTube5位【2026年9月】

日本でAIが引用するサイトは?Wikipedia1位・YouTube5位【2026年9月】

齊藤一樹
この記事を書いた人 齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

結論

日本語のAIの回答で最も多く引用されているのはja.wikipedia.orgです。Ahrefs(SEO・AI検索の分析ツールを提供)が2026年9月30日に公表した日本版ランキング(約300万プロンプト)では、6月版で1位だったYouTubeが5位に下がり、google.com・weblio・コトバンクが新たに上位10位に入りました。Redditは上位20位の圏外です。BtoB企業は、辞書やQ&Aのような「事実を確かめる場所」が引用されやすいことを前提に、自社サイト・プレスリリース・noteの事実をそろえることから始めるのが現実的です。

ChatGPTやGoogleのAIモードに質問すると、回答と一緒に参照したサイトが表示されます。日本語の回答では、どのサイトがよく引用されているのでしょうか。

SEOツールを提供するAhrefsは、日本でAIが引用するドメイン(サイトの住所にあたる部分)の順位を公表しています。本記事では、2026年9月30日に出た9月版の上位10ドメイン、6月版からの変化、AIの種類ごとの違いを整理し、BtoB企業にとっての意味を説明します。

2026年9月版の上位10ドメイン

Ahrefsの「日本で AI が引用するドメインランキング 2026 年 9 月版」は、同社の分析ツールBrand RadarとLetaidoのデータから、約300万プロンプト(AIへの質問文)に対する回答の引用元を集計したものです。収集は2026年9月29〜30日、公表は9月30日です。下の表には6月版の順位も並べました。

順位 ドメイン サイトの種類 6月版の順位
1位 ja.wikipedia.org 百科事典 3位
2位 google.com Google 上位10位外(新登場)
3位※ note.com 記事投稿サービス 2位
4位※ detail.chiebukuro.yahoo.co.jp(Yahoo!知恵袋) Q&A 5位
5位 youtube.com 動画 1位
6位 ameblo.jp ブログ 未確認
7位 prtimes.jp プレスリリース配信 6位
8位 my-best.com 商品比較 未確認
9位※ weblio.jp 辞書 上位10位外(新登場)
10位※ kotobank.jp(コトバンク) 辞書・事典 上位10位外(新登場)

※3・4・9・10位はAhrefsのブログの順位です。同社がPR TIMESで配信した発表の要約ではweblioが3位、コトバンクが4位で、食い違いがあります。本記事はブログを正としています。「未確認」は、本記事の情報源で6月版の順位を確認できなかったものです。

上位10ドメインのうち、Wikipedia・知恵袋・weblio・コトバンクの4つは、百科事典・Q&A・辞書です。事実を短く確かめられるサイトが上位に多いのが特徴です。

6月版から何が変わったか

最も大きな動きは、YouTubeが1位から5位へ下がり、Wikipediaが3位から1位へ上がったことです。google.comが新たに2位に入り、辞書のweblioとコトバンクも上位10位に加わりました。

noteとPR TIMESは1つずつ順位を下げましたが、上位10位にとどまっています。知恵袋は1つ上げて4位です。

そして、Redditは上位20位の圏外になりました。「AIはRedditをよく引用する」という見方は、日本語の回答には当てはまらなくなっています。

YouTubeとgoogle.comはGoogleのAIで上位

YouTubeが下がったのは、すべてのAIを合わせた集計での話です。AIの種類別に見ると、YouTubeはAI Overviewsで1位、AIモードで2位です。新たに2位に入ったgoogle.comも、AIモードで1位、AI Overviewsで2位でした。google.comの全体2位は、GoogleのAI機能での強さによるものと読めます。

AIの種類ごとに引用先は大きく違う

Ahrefsは、AIの種類ごとの上位5位も公表しています。AIモードはGoogleの対話型のAI検索、AI OverviewsはGoogleの検索結果の上に出るAIの要約、PerplexityはAI検索サービス、CopilotはMicrosoftのAIアシスタントです。

AIの種類 1位 2位 3位 4位 5位
AIモード google.com youtube.com ja.wikipedia.org note.com 知恵袋
AI Overviews youtube.com google.com 知恵袋 ja.wikipedia.org note.com
ChatGPT kotobank.jp prtimes.jp my-best.com tabelog.com mhlw.go.jp
Perplexity ja.wikipedia.org 知恵袋 note.com ameblo.jp weblio.jp
Copilot ja.wikipedia.org rakuten.co.jp note.com weblio.jp amazon.co.jp
Gemini(参考値) note.com ja.wikipedia.org ameblo.jp prtimes.jp lemon8-app.com

※出典:Ahrefs(2026年9月30日公表、約300万プロンプト)。Geminiは、同社が参考値として示しているものです。

ChatGPT:コトバンクが1位、PR TIMESが2位

ChatGPTでは、辞書・事典のkotobank.jpが1位、プレスリリース配信のprtimes.jpが2位でした。WikipediaもYouTubeも上位5位に入っていません。企業が自ら発信するプレスリリースが、2番目に多い引用元になっている点は、BtoB企業にとって見逃せません。

Geminiはnote、PerplexityとCopilotはWikipediaが1位

Geminiではnote.comが1位で、prtimes.jpも4位に入っています。ただし参考値のため、比較には注意が必要です。PerplexityとCopilotでは、どちらもja.wikipedia.orgが1位、note.comが3位で、辞書のweblio.jpも上位5位に入りました。Wikipediaが全体の1位になったのは、多くのAIで安定して上位にあるためと読めます。AIごとに引用先が違う以上、1つのAIだけを見て対策を決めるのは危ういと言えます。

背景:ChatGPTはRedditやSNSの引用を大きく減らした

Profound(AI検索の計測ツールを提供)が2026年9月21日の講演資料で示した計測では、ChatGPTは8月8日前後を境に、引用元の傾向を変えました。引用に占める割合は次のとおりです。

引用元の種類 変化前 変化後
Reddit 5.46% 0.3%
SNS 7.5% 0.7%
リスティクル(「おすすめ○選」型の記事) 18.0% 11.2%
商用ページ(製品・サービスのページなど) 22.6% 30.4%
ドキュメント(仕様書・ヘルプなど) 6.3% 11.6%

※Redditは8月8日前後の比較、それ以外の種類別の数字は8月6日と8月28日の比較です(Profound、2026年9月21日)。計測の規模は本記事の情報源では不明です。

同じ資料では、企業自身のコンテンツが引用全体の51.8%を占めていました。OpenAIはこの変化を発表していません。

一方、9つのAIを横断した分析(Writesonic・NP Digitalが自社で集計した900万件の回答。Search Engine Landが9月30日に掲載)では、商用目的の質問で引用の82%が第三者のサイト、自社ページは3%でした。傾向はAIや質問の種類で変わります。どちらのデータも対象の国・言語が本記事の情報源に明記されておらず、日本語の回答にそのまま当てはまるとは限りません。

例外:米国のAI OverviewsではRedditが2位

米国のデータでは、Ahrefsが300万件超のクエリで集計した、Google AI Overviewsで多く引用されるサイトの一覧(2026年6月1日公開、9月2日更新)で、Redditが18.5%で2位に入っています。1位はYouTubeの22.9%です。

Redditの扱いは、AIの種類と国・言語によって大きく違います。米国で有効とされる施策を、そのまま日本語の対策に持ち込まないほうがよいでしょう。

電話で相談できます

読みながら「うちの場合は?」と思ったら、そのまま電話で聞いてください

たとえば、こんなことを聞いていただけます。

  • ChatGPTやGeminiで自社名を聞いても出てこない。何が原因?
  • SEOは外注しているが、AI検索の対策は別に頼む必要がある?
  • 社内でできることと、外に頼むべきことの線引きは?

電話で相談する(タップで発信)080-4416-5161

受付:平日10:00〜18:00|担当者が直接お答えします

「記事を見た」とお伝えいただくと、お話がスムーズです。

受付時間外の方・文章で相談したい方はこちら

フォームで相談する24時間以内に返信します

✓ 相談・見積もりは無料 ✓ 営業電話やしつこい勧誘はしません ✓ 情報収集の段階でも大丈夫です

このランキングを読むときの注意点

ツール会社の自社集計である

このランキングはAhrefsの自社集計で、第三者機関の調査ではありません。集めた質問文によって上位は変わりえます。また、3〜4位はブログとPR TIMES版で食い違っています(1位と5位は同じ)。3〜4位を社内資料などで使う場合は、最新の公表内容を確かめてください。

3か月で1位が入れ替わる

6月版で1位だったYouTubeが、9月版では5位になりました。データの収集も9月29〜30日の2日間です。この順位は「9月末時点の状況」で、固定的な序列ではありません。ChatGPTの引用元が8月に大きく変わったように、AI側の変更ひとつで順位は動きます。

引用が多いサイトと、自社が狙う場所は別

上位には、飲食店の口コミや商品比較など、消費者向けのサイトも含まれます。BtoB企業にとって大事なのは、自社に関する質問でAIがどこを見に行くかです。そこは別に確かめる必要があります。

BtoB企業にとっての意味

GEO対策(生成AIの回答で自社が正しく取り上げられるようにする取り組み)の観点から、読み取れることを整理します。

「事実を確認する場所」が引用されやすい

日本語のAIは、百科事典・辞書・Q&Aのように、事実や言葉の意味を短く確認できる場所をよく引用しています。自社サイトでいえば、会社概要、製品・サービスの説明、料金、仕様、導入事例といった「確認できる事実」のページを、最新の状態で公開しておくことが基本です。

プレスリリースやnoteの内容を公式の事実とそろえる

PR TIMESはChatGPTで2位、Geminiで4位、noteはGeminiで1位です。過去のプレスリリースやnoteの記事が、AIの回答の材料になる可能性があります。

問題は、古い情報が残っている場合です。NTTデータが2026年9月30日に公表した調査(n=3,948)では、AIの回答が企業の公式情報と食い違うのを見た人が37.9%おり、そのうち66.6%が購入をやめていました。66.6%は、全体ではなく「食い違いを見た人」の中での割合です。

料金や製品名を変えたら、過去のリリースやnoteにも古い記述が残っていないかを確認し、必要に応じて追記や訂正を発信しましょう。詳しくはGEO対策にプレスリリースは有効か?で解説しています。

定義・用語を明確に書く

ChatGPTの1位がコトバンクで、PerplexityとCopilotでもweblioが上位にあります。AIは言葉の定義を確かめる場面で、辞書サイトを参照していると考えられます。

製品カテゴリや自社の独自用語について、「〇〇とは、〜です」という1文の定義を自社サイトに書いておきましょう。業界で一般的な意味と自社の使い方が違う場合は、その違いも明記します。書き方はAEOとは?で整理しています。

第三者の場での言及を積み上げる

上位のサイトの多くは第三者の場です。報道や業界メディア、取引先の事例紹介などで自社が正しく言及される機会を増やすことも大切です。考え方はGEO対策における被リンク・サイテーションの重要性とアーンドメディアとエンティティSEOで解説しています。

一般的な注意:Wikipediaや知恵袋に自社で書き込まない

Wikipediaが1位だからといって、自社や関係者が自社の記事を作成・編集するのは避けてください。利益相反(自分に有利な立場での編集)にあたり、記事の削除や信頼の低下につながりかねません。関係者であることを伏せて知恵袋やnoteで自社を勧める投稿も同様です。これは本記事のデータではなく、一般的な注意です。

いま確認すべきこと

1. 自社名・製品名・製品カテゴリを、ChatGPT・Gemini・AIモードなど複数のAIに聞き、回答の引用元にどのサイトが出るかを記録する

2. 過去のプレスリリースとnoteの記事に、古い料金・製品名・会社情報が残っていないかを確認する

3. 自社サイトに、製品カテゴリと独自用語の「〇〇とは」の定義文があるかを確認する

4. 会社概要・料金・仕様・事例のページが、最新の事実になっているかを確認する

5. Wikipediaや知恵袋への関係者による書き込みについて、社内のルールを決めておく

6. Redditを中心にした施策など、米国の事例を日本語の対策としてそのまま採用していないかを見直す

1番は日を変えて何度か確認してください。AIの回答は同じ質問でも毎回同じとは限らず、1回の結果だけでは判断できません。

よくある質問

日本のAIが最も多く引用しているサイトはどこですか

Ahrefsの2026年9月版(約300万プロンプト、9月30日公表)では、ja.wikipedia.orgが1位、google.comが2位、YouTubeが5位です。6月版ではYouTubeが1位、Wikipediaは3位でした。

ChatGPTは日本語の回答でどのサイトを引用していますか

同じ9月版では、1位kotobank.jp、2位prtimes.jp、3位my-best.com、4位tabelog.com、5位mhlw.go.jpです。WikipediaとYouTubeは上位5位に入っていません。

Redditに投稿すれば、日本のAIに引用されやすくなりますか

日本語の回答では、Redditは上位20位の圏外です。ChatGPTでも、Profoundの計測でRedditの引用の割合は5.46%から0.3%に下がりました。米国のAI Overviewsでは2位に残っていますが、日本向けの施策として優先する根拠は、今のところ見当たりません。

このランキングはどこまで信頼できますか

Ahrefsの自社集計で、第三者機関の調査ではありません。3〜4位はブログとPR TIMES版で食い違いがあり、3か月で1位が入れ替わる変動もあります。傾向をつかむ材料として使い、自社に関する引用元は自社で確かめてください。

この記事に載っていないことも、電話でそのまま聞いてください。担当者が直接お答えします。

080-4416-5161 (平日10:00〜18:00)

フォームで質問する →

出典

※本記事は2026年10月6日時点の公開情報にもとづいています。Ahrefsのランキングは同社の自社集計で、3〜4位はブログとPR TIMES版で食い違いがあり、順位は今後の更新で変わる可能性があります。

あわせて読みたい

無料ダウンロード|2026年8月改訂版

GEO対策セルフチェックリスト
30項目

全11ページ/PDF・所要時間の目安10分

▸ 価格・仕様・更新日の記載など、効果量の大きい順に並べた30項目

▸ AIクローラーの到達確認とJavaScript依存のチェック(PHASE 00)

▸ 調査規模と公表日を明記した出典一覧14件つき

無料でダウンロードする →

フォームにご入力後、その場でダウンロードが始まります。

この記事を書いた人
齊藤一樹
齊藤一樹 代表取締役/Webマーケター

株式会社仁頼 代表取締役。横浜市在住。 2018年からデジタルマーケティング業界に携わり、Google広告・SEO・コンテンツマーケティングを中心に8年以上の実務経験を持つ。これまでに制作した記事は9,000本以上、70名を超える専門ライターとのチーム体制で、幅広い業界のWebマーケティングを支援してきた。 2022年9月に株式会社仁頼を設立。「受けた御恩を忘れず、信頼を得られるよう迅速かつ最適な対応をする」という信念のもと、SEO・広告運用・サイト制作などのマーケティング支援を行っている。 近年は、ChatGPTやPerplexityなどのAI検索でサイトが引用される「GEO(生成エンジン最適化)」の分野にいち早く注力。自社サービス「GEO Hack」を通じて、AI時代の新しい集客手法を企業に提供している。 「難しいことをわかりやすく、小さな会社にも大きな成果を」をモットーに、日々クライアントと伴走中。

← 社名で検索するとAIは何と答える?食い違いを見た人の66.6%が購入をやめたAIモードでクリックは減る?初のランダム化実験で−18.8ポイント →

お気軽にお問い合わせください

デジタルマーケティングに関するお悩み、お気軽にお聞かせください。
仁義と信頼をもって、最適なご提案をいたします。

※ オンライン対応可。横浜・東京エリアは対面打ち合わせも可能です。

バナー